赤のだるまと桃のさくら (ページ27)

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#２６ページ27

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ありさか『さくちゃん？…あの子ねw』

＞なになになに

＞その笑い怪しい

＞知ってること全部吐け！

だるま「なんやコイツ俺のなのに」

そう言いながら抱きついてくるだるくん。

いきなりの事で顔が赤く染まる

離れようとしてもビクともしない。

思わず睨むと彼が驚いた顔をする

だるま「そんな可愛ええ顔せんといて？襲いそう」

「おっ、おそ…！？何言ってんの！？」

だるま「じょーだんじょーだん。w」

そう言いながら胡座をしている自分の膝に

私を乗せて撫でてくる彼。

その手が心地よくて目を細めると

画面の向こうのありちゃんの声が聞こえた。

ありさか『さくちゃん彼女だったら楽しいと思うけどね』

＞！？！？

＞ありさくキタコレ

＞だるま怒るぞこれwww

だるま｢はぁ！？こいつ何言うとんねん！！｣

｢思う、だから！落ち着いて！｣

テレビを壊す勢いで暴れるだるくんを

必死に宥めていると更に追撃が。

ありさか『だるまより俺とおる方が喋るんよね』

＞さくちゃんが？

＞そいやそうかも

＞だるまの時は結構静か

ありさか『そうそう。だからワンチャンありそうよねw』

＞さくら逃げろ定期

＞さくちゃんモテモテだなあ羨ましい

＞その頃のだるまは

その頃のだるまは。

ソファで横に座って見ていたはずなのに

気がつけば下にソファがあり、上には彼氏の顔。

しかも拗ね顔とまできた。

だるま｢…どゆことやねん｣

｢や、ちがくて｣

だるま｢ありさかとおる方が、楽しいんか｣

｢…だる、く｣

だるま｢…俺のやろ｣

彼の顔が目の前に近づいてくる。

あと少しで唇が触れ合うその瞬間に

画面の向こうのありちゃんの声が聞こえた。

ありさか『でもあっちからの話題全部だるまよ？w』

＞えっそれは

＞てぇてぇってやつですか

＞だるさくてぇてぇ？？？

｢なっ…！？｣

だるま｢へぇ〜？俺の事そんなに好きなんか〜？｣

｢い、言ってない！言ってないじゃん！｣

だるま｢あっ違うんか…あぁ…｣

あからさまに落ち込むだるくん。

まだ何かを期待しているのかチラチラとこっちを見る。

｢…だ、大好き｣

だるま｢…っ｣

あぁ、顔が赤くなる君が愛おしい。