大好き by研二

９ ページ10

豊「終わったぁーっっ！」






翔「Aちゃんが待っている！」




淳「研二さんどーしたの？？」






「Aと連絡がとれん…」


翔「まだ仕事終わってないんじゃない？」



そんなはずはない…







だって、今日の朝も早目に終わるって…








淳「Aちゃんに何かあったのかな…」




豊「おい！ろくでもねぇこと言うなよ！」




淳「だって、可能性が無いわけじゃないし…」




翔「研二、A何か言ってなかった？」









そういえば…









「最近、ストーカーっぽいやつがいるって…」









そんなこと…









豊「俺、マジで心配になってきた…」






翔「僕も…」





淳「とりあえず、Aの仕事場に行ってみようよ」




「…うん」









全員帰りの仕度を大急ぎでして俺の車に乗り込んだ。







A…





心配だよ…









豊「研二。大丈夫だよ」



「うん…」


豊「行かねぇとわかんねーだろ？Aの彼氏ならもっとしっかりしろよ」





喜矢武さん…






励ますのうまいばい…






俺は少し気が楽になった。




「喜矢武さん…ありがとな…」


豊「わかったらちゃんと運転しろよな(´∇｀)ノ 」




「おう」




淳「えっ！？Aの仕事場ってここなの！？」




「そうだけど？」



翔「ここって淳くんが大好きな洋服のデザイン会社じゃない？」



淳「そーなんだよー！！」



淳くん服にはうるさいからなぁ…




「じゃ入ろう」









仕事場の中には誰もいなかった。






一斉解散だったのか？





「おーい！Aーー！」



翔「Aーー！」








オフィスは真っ暗。




たのむ…

無事でいてくれ…









豊「このかばん…Aのじゃねーか？」





喜矢武さんが見つけたのは、俺とお揃いのストラップが付いた茶色いかばん。その近くには携帯が落ちていた。





画面を確認すると、送信する一歩前の状態。



宛先は「研二」…






翔「おーい！あそこの部屋だけ電気ついてる！」



淳「研二さん！行こう！」









A…









今行く！！

１０→←８

ラッキーアイテム

革ベルト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す