東方project The X-EVENT (ページ2)

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プロローグ　幻想になる前の遥か昔ページ2

がぁ…クソ、腰をやられた…
何でこんな所に落とし穴があるんだよ…
俺はこんな所で時間を無駄に…って

「何処だよここ…」
どうやら違う世界に送り込まれたようだ。
見た感じ、かなり昔だな。
木が生い茂っていて、ジメジメしている。
医療器具等も持ち合わせていないから応急処置は充分にはできない。
なるべく無理をしないよう行動しないと。

まず、目的一は生き残ること。

そしてその二は、俺の世界を壊したクソ野郎の痕跡を炙り出すことだ。

だが、取り合えず。
「周囲を探索しないことには始まらねぇ。」

少年探索中

成る程…ここは指しづめ古代林と言った所か。
通りで湿気があって野生動物が多い訳だ。

それより兎も角、食料を見つけて、今日は野宿を…

ガササ…

？

ヒュッ！

ッ！？
(全包囲から！)

「クソが…まずは、まずは先謀から…!」
??「伏せて!」

なッ！？

ドシュ！
彼が横に体を逸らすと、目の前の獣に矢が刺さっていた。

「…いきなり飛ばしてくるとは、礼がなってるな。」
「それはどうも、こんな所で自己紹介して悪いけど、私の名前は八意永鈴、あなたは？」
「…クロスサンズだ、クロスと読んでくれて構わない。」
「そう、クロス、貴方は少し下がって」
「その必要ない。」

次の瞬間、彼は獲物の首を一つ残らず吹っ飛ばした。

「！…何処でそんな技を覚えたのよ。」
「独学だ、敵に襲われた時に、瞬時に急所を切り裂けるように訓練していた。」
「物騒な訓練ね。」

そんな話をしているうちに永鈴はこう言った。

「そう言えばあなた、何処から来たの？」
「あ？…遠い遠い所さ。多分、もう二度と帰れない。」
「そうなの…よければ、都に来ない？ツクヨミ様がお許し下されば、少なくとも一ヶ月は寝泊まり出来るわよ。」
「そうか、すまないな。」

そして、俺等は都へ足を運んだ。