28 小さな客人 ページ28
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小さな客人side
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からんからんと小さな鈴の音がなり、木造の扉の奥には、ホッと一息つけるような空間が広がっていた。
「いらっしゃーい。」
梓さんが迎えてくれた、ここは喫茶ポアロ。
今日は朝から博士や元太たちと映画をみるために出かけていた。
しかし帰り際、蘭からコナンの携帯へ連絡があり、Aが俺に会いに来ているのを知ったのだ。
「あ……梓さん、A来てない?」
はぁ―はぁ―と荒く息を吐く。
息は出し切ってしまったほうが、脳に渡る酸素量も増える。
この酸欠状態の脳を早く活性化させ、早く彼女に会いたい。
なのに、見渡しても……
「A?……ああAちゃん!」
梓の話だと、ついさっきまでここに居て、梓さんの特製パスタを食べてお腹を満たしていたんだという。
しかしだ……
「安室さんと同居……?」
「そうなのよ。安室さんの親戚の子らしくて、Aちゃんのご家族が帰ってくるまで面倒を見るそうよ。
それで、園子さんが
「私の天使がちゃんと住める場所なんでしょうね?」
と園子さん家に引き取る勢いで言い始められ、
「気になるようでしたらご覧になりますか?」
と安室さんも売り言葉に買い言葉で……」
そして、四人仲良く安室さん家に向かったという。・・・俺を忘れて。
「Aちゃん、お腹が膨れたら眠っちゃって……今日は、お昼の2時からガス点検の人が来るから、ここでは寝かせられないし。」
それで、安室さんに彼女を家で寝かせるように言ったのだという。
「Aちゃんに会いたかったのに、ごめんね。」と謝られてしまった。
うっ……俺の努力はなんだったのか。
・・・照れくさい。元太たちの前で慌ててきちまった。後で何事だったのかと聞かれるであろう。やっちまったぜ……。
壊れたスケボーを見て、大きなため息を吐く。
・・・無理させちまった。
これの修理も兼ねて、俺は博士の家と工藤家に向かった。
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まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからと、頑張って下さい^_^ (2019年12月15日 14時) (レス) id: d5ce52b4e8 (このIDを非表示/違反報告)
謎NEX_睫育中♪(プロフ) - ぴぇぇ……読み返したら誤字が(泣)お話の更新はもう暫くお待ちくださいね。 (2019年3月24日 16時) (レス) id: 9811fe7262 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:謎NEX | 作成日時:2018年12月21日 16時