19 おかえり ページ19
*
自室から出て、階段に付属している滑り台を使い1階へ降りると、滑り台の到着地に腰を低くして、手を広げて待ち構えている人がいた。
「A〜！！」
恐らく前世のテレビ画面では拝むことができなかった彼の満面の笑みを独り占めしつつ、彼の腕の中にいる私。
「あ〜はぁああ……癒されるぅ」
おでこをコツンと合わせて、目を細めて
こんなこと、絶対しないし言わないはずなのにって、アニメでの彼を思い出した今は少し変な感じ。
じぃーっと陣くんの顔を見つめていたら、目を閉じていた陣くんが目を開けた。
「んー？どうしたA」
するともっと近づく整った顔。
というか目to目？私のまつ毛に陣くんのまつ毛がかかる。んん？？これは記憶にないぞ？
よく分からないので私も見つめ返すことにした。(というか視界いっぱいに陣くんがいるので必然だが)
彼も目を閉じることなく見つめて……
私も見つめて……
見つめ……て……
・・・そして無言の見つめられタイムに突入した。5分経ったかそのくらい。痺れを切らしたのは私だった。
「じ、陣くん……どしたの？」
「A、おかえりのキスをしないのか？待っているんだが。」
・・・！？
き、キス待ち顔だったの！
◆
「ふわぁ……」
私は口の中いっぱいに白い“それ”を口にしていて、陣くんは満足そうに微笑んでいる。
「A…美味しいか？……ふっ、口のまわりにも沢山ついてしまったな」
そう言って、白いドロドロの甘い“それ”を人差し指で拭ってくれた。
「多かったか？」
「ううん！陣くんが作ってくれたものだもん。お口いっぱいで、わたししあわせだよっ！」
「そうか……じゃあ、これも舐め取ってくれるか？」
それを聞くなり、私は彼の指にちいさな舌を突き出して、ゆっくりと這わす。
彼の指を包み込むように私の中におさめると、甘くてとろけるようなヴァニラが香った。
口をすぼめてちゅうちゅうと吸う事はせず、ただ舐めとることに集中した。
ﾋﾟﾁｬ……ﾍﾟﾛ……
………………………………ゴクン。
「陣くん……もうないよぉ」
「また作るよ。」
そう言って陣くんが私の頭を優しくなでるので、私は目を細めてニコニコ笑っていた。
やったー！また飲める★
ココアinマショマロが定番化した夜でした。
◆◇◆
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まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからと、頑張って下さい^_^ (2019年12月15日 14時) (
レス) id: d5ce52b4e8 (このIDを非表示/違反報告)
謎NEX＿睫育中♪(プロフ) - ぴぇぇ……読み返したら誤字が（泣）お話の更新はもう暫くお待ちくださいね。 (2019年3月24日 16時) (レス) id: 9811fe7262 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：謎NEX | 作成日時：2018年12月21日 16時
