13 帰れない ページ13
カクカクシカジカ・・・
私は帰れない理由を赤面した顔を隠しつつ伝える。
内容は、
・保護者(陣くん。名前は言ってない)が忙しくめったに外出しない(年に数回程の)ため、私は地理に疎いこと。
・家の住所も電話番号も、今まで必要なかったため知らないこと。
・保護者(ウォッカ。名前は言ってない)と米花町のカフェにいたが、伝えもせずコナン達についてきてしまったこと。
たぶん……血眼になって探してるだろうとは思えたが伏せた。
「どうしよう…。」
探査用AI犬を作れば帰れるかもしれないけど、それを陣くんに見られたら……
黒の組織、幹部であるジンに見られたら…………
…………もう家族ではなくなってしまいそうで、私はとても怖くなった。
⊹⊱❖⊰⊹
記憶がなかった頃の私side
彼はいつも私を甘やかしていた。
「A、おいで」
彼が手招きすると、私は彼に駆け寄った。
私の特等席である陣くんの膝の上で今日一日のできごとを伝えるのは私の日課であった。
「じんくんっ、あのね、Aね、きょうはねウォッくんとおりがみしたのっ!」
「そうか」
「これね、じんくんあげゆっ!」
そう言ってヨレヨレの折り鶴の中から比較的まともそうな物を渡す。
「上手いじゃねーか。よくできたな」
そう言って、やわらかく目を細めると私の頭を優しく撫でてくれた。
ある時は、
「じんくんのあたごはんー!」
※陣くんの朝ごはん
そう言って焦げ目のついた出汁巻き卵を渡したこともあるが、
「食べてしまうのがもったいないくらい美味しいよ」
と言ってくれたり、
「じんくん、いっちゃ、やぁー!わたちとずっといるのぉー。」
そう言って仕事前の彼に駄々をこねたことも数知れないが、
「なぁ、A。大好きなAが行ってらっしゃいのキスをしてくれたら、俺嬉しいなぁ。」
「大しゅき?…じんくんうれちーの?」
「あぁ。早めに仕事終わらせてきて、お帰りなさいのキスをしてもらえたらもっと嬉しい。」
「そっかぁ!じんくん、ちゅーしよぉ!わたちもうれちー♪だいしゅきー。」
私を抱き上げて行ってらっしゃいのキスを私から受けた陣くんは
「A、愛してる。行ってきます」
私の頬にキスを落とす。
「えへへ、わたちじんくんまってゆね!いってらっちゃい!」
機嫌を良くした私は、彼を見送っていたものだ。
ラッキーアイテム
・元太のうな重
今日のあなたのお供☆黒の組織character占い
ボス(あのお方)
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まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからと、頑張って下さい^_^ (2019年12月15日 14時) (レス) id: d5ce52b4e8 (このIDを非表示/違反報告)
謎NEX_睫育中♪(プロフ) - ぴぇぇ……読み返したら誤字が(泣)お話の更新はもう暫くお待ちくださいね。 (2019年3月24日 16時) (レス) id: 9811fe7262 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:謎NEX | 作成日時:2018年12月21日 16時