165.始まり ページ27
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「じゃあここに置いてください」
『了解しました〜』
運んできてくれたソファーの位置を指定する。
邪魔にならないように、数歩後ろに下がったら後ろに積まれていたダンボールの山にぶつかった。
もちろん、そのダンボールの山は崩れた。
翔「お前何やってんだよ」
「だって…」
翔「だってもくそもねえよ。
余計な仕事増やすな。」
「そんなに怒らなくても…」
倒れたダンボールから出てきてしまったものを仕舞うためにしゃがみ込んだ。
…はあ、引越し早々怒られちゃった。
翔さんから鍵をもらった後、何故か一週間程であたしの引越しの日程が決まってた。
「来週お前の引越しだから予定空けとけ」って。
いやいや、
住人のあたしの許可取らずに何してるんですか！
って言いたかったけど。
嬉しさの方が大きかったからそんなことは言わなかった。
翔さんが「お前と住むならお前色の家にする」とか言い出して、家具とか食器とかいくつか買い替えてしまった。
ソファーにベット、それから…
まあその他諸々。
そこまでしなくていい！
って言ったのに。
「お前と選んだ家具を使って過ごしたい」
って…。
もう…///
あの時の翔さんの顔思い出したら口元が緩んだ。
翔「にやけてないで片付けしろ。」
「にやけてません」
…にやけてたけど。
翔「変なこと考えてたんじゃねえだろうな？」
「考えてないですからー！
もう、翔さんのバカ！」
翔「ああ？バカだと？」
背後に翔さんの気配を感じて振り返った。
そしたら後ろから覗き込むようにチュッと触れるだけのキス。
引越し屋さんいるのに！
翔「お前最近生意気。」
「翔さん！」
翔「ははっ、おもしれえ。」
もう翔さんのペースにこれから毎日着いていかなきゃならないと思うと…
生きていけるのかな、って不安になった。
苦しくて押し潰されないことを願う。
そんなあたし達の後ろで、気まずそうな声が届いた。
『…あっ、あのすいません…』
翔さんを軽く突き飛ばす形で離れた。
チッて舌打ちした。
『全部運び終わりましたので。』
「ありがとうございました！」
こんなあたし達(バカップル)の邪魔をしてはならないと思ったのは運び終えた数人の男性達はそそくさと出て行ってしまった。
リビングへ戻ったらまだダンボールだらけだけど。
今日からここで毎日翔さんと過ごすんだ…。
嬉しくなって涙が溢れた。
新生活の始まり。
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ゆかり - ドSのしようちやんも甘いしようちやんもどっちも好きだよ (2016年10月4日 13時) (
レス) id: 82e7161b7d (このIDを非表示/違反報告)
嵐love(プロフ) - 遅くに感想を書いてごめんなさい。だけど読んですぐに感想を書きたいなぁ〜と思ったので書いました。翔ちゃんに誘惑されたいと思いました。私は、甘い翔君もﾄﾞS翔君も大好きなので今度は、甘い翔君を読みます。 (2015年6月26日 1時) (携帯から) (レス) id: 074d8cdebf (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - とってもおもしろかったです！いい作品を書いてくださりありがとうございます。 (2015年6月14日 21時) (レス) id: 2e35954660 (このIDを非表示/違反報告)
桃娘(プロフ) - ぴんらいさん» ありがとうございました！期待裏切ってなくて本当によかった…。最後はハッキリ言おうかな、て悩んだんですが…そう言ってもらえてよかったです。その先は妄想にお任せします（笑）本当にありがとうございました。 (2015年5月6日 23時) (レス) id: 33bc81f10c (このIDを非表示/違反報告)
桃娘(プロフ) - ｺﾛﾁｬﾝさん» 楽しみだったなんて…光栄です。本当にありがとうございました。ぜひ、新作の方でもよろしくお願いします！いつでも誘惑ダーリンに誘惑されに来てください←（笑） (2015年5月6日 23時) (レス) id: 33bc81f10c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃娘
| 作成日時：2015年4月19日 23時
