Memory＊初スカウト＊ ページ20
.
「…と、いうわけで今に至ります。
ねぇスクアーロ、この子ウチに持って帰りません？」
クルクルと傘を回しながら言ったAに
スクアーロは思わず頭を抱えた。
持って帰ろうと言う表現があまりにも軽い。
人材が足りなくて困るのは分かるが、
だからといって手当たり次第はどうかと思う。
主に見た目。Aは何とも思ってないのか。
「この子、私をボスだと言ったんですよ？
実力もあるようですし、丁度いいでしょう」
「そりゃあ…まぁ、そうかもしんねぇけどよぉ…」
レヴィに実力があるのはスクアーロも知ってるし、
本人がAをボスと認めるなら反論のしようがない。
しかもAは人を見た目で判断しないタイプだ。
説得しても無駄そうだ、とスクアーロは早々に諦めた。
「…分かった、好きにしろぉ」
「はーい♪」
渋々とはいえスクアーロの許可を得たAは
ありがとうございました、と言って傘を返した。
そうなると、色々と準備する必要がある。
Aはレヴィに向き直り、ニコリと笑う。
「と、いうわけですのでレヴィ。
ヴァリアーにおいでなさい」
「…へ？ヴァ、ヴァリアー、ですか？
独立暗殺部隊と名高い…？」
「はい」
ボンゴレ直属独立暗殺部隊ヴァリアー。
本部にいたときからずっと思っていたが、
どうやら暗殺者や殺し屋などの中では
ヴァリアーはカリスマ的な位置にあるらしい。
現に今もレヴィが唖然としている。
「私、ヴァリアーのボスを務めてるんです。
丁度部下を探していたので…どうですか？」
「あ、お、俺でよろしければ喜んで！！」
「ふふ…ありがとうございます」
Aの誘いに二つ返事で頷いたレヴィ。
ボンゴレやヴァリアーの名に惹かれた、というよりは
A自身をボスと認めたからついていくのだと。
彼の瞳にはそんな誠意の光が灯っていた。
「そうですねぇ…色々準備もあるでしょうから…
一週間後、ここまで迎えに来ますね」
「はっ！」
そうと決まれば一週間後までに様々な手配が必要だ。
部屋は生活するのに必要最低限のものがあるとはいえ、
あれでは不自由だろうからもう少し家具も必要だろう。
彼の実力なら幹部にもなれるだろうから
そのためのテストも受けてもらわねばならない。
ついでにスクアーロとルッスーリアもテストしようか。
Aは頭をフル回転させつつレヴィに別れを告げ、
スクアーロの腕を引きつつ足早にアジトに向かった。
.
Memory＊頼りになる姉様＊→←Memory＊二匹目の忠犬＊
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 476人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「成り代わり」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
丸川雅也 - ヴァリアー大好きやー！特にフランとベルが好きや♪( ´▽｀)これからも頑張りやー！応援しとるで〜(=ﾟωﾟ)ﾉ (2016年2月29日 18時) (
レス) id: a88a1cf72d (このIDを非表示/違反報告)
黄色い華(プロフ) - 夢主さんの怪しい可愛さが好きです！ 更新頑張って下さい、応援しています！ (2015年2月7日 23時) (レス) id: a60929f203 (このIDを非表示/違反報告)
猫 - ベルの扱い方ェ．．．ｗｗしかもスクがボスコンｗｗｗｗｗ←(笑いすぎ注意)あ、更新待ってますー頑張ってくださーい、あのオチアンケのやつ(顔文字)みたらなぜか…なぜか笑っちゃいましたー… (2015年2月7日 15時) (レス) id: 8100f6f65c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - ベル可愛い♪♪ 続きが気になります！ (2015年2月3日 19時) (レス) id: c905f00d5e (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - ヴァリアー、とっても好きです。なかでもスクアーロ好きです！再新がんばってください。待ってます！ (2015年2月3日 19時) (レス) id: c03c618686 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
