Memory＊ヤバい現状＊ ページ13
.
「姉様、少し質問してもいいですか？」
Aはサラサラと幹部引き継ぎの書類に
必要なことを書くルッスーリアに声をかけた。
AもAでやるべき仕事はあるのだが、
それより先に聞いておかねばならないことがある。
「何かしら？ボス」
「残った幹部は姉様だけですか？
あと、残った部下達の総人数も把握できると…」
流石に何人いるのかも分からない状態で
新しく集めるなんてことはできない。
ルッスーリアはAの言葉に少し考えるような
仕草を見せてからゆっくりと口を開いた。
「ボスの言う通り、私以外の幹部は皆逃げたわ。
したっぱ達も多く見積もって1000〜1500ね」
しかも、他に行くところがないから
渋々残ってるタイプの人達もいると言う。
つまり、現時点で使いものになるのは
Aとスクアーロ、そしてルッスーリアのみ。
「…それってヤバいですよね」
「えぇ、かなりヤバい状況よ」
あぁ、もう投げ出してしまいたい。
きっとスクアーロと二人だったら逃げ出してるが
ルッスーリアがパーティーに加わった以上、
そんな信頼を裏切るようなことはできない。
それこそ死ぬ気で何とかするしかないだろう。
「…幹部は六人でしたっけ…
最低でもあと三人は必要ですよねぇ…」
「一つの空席なら誤魔化せるだろうが、
流石に四つも空席あると怪しいからなぁ…」
「幹部だけじゃなくて下の子達も必要よ。
私の部隊の子も半数しか残ってないわ」
幹部三人と部下達をあと軽く千人近くは必要。
それをこの三人で手配できるのだろうか。
…どうしても出来る気がしないのは何故だろう。
「…ま、まぁ…取り敢えず心当たりを探しましょう。
スクアーロが通う学校はマフィアの専門校ですよね？」
「あぁ」
「では、明日は私も共に行きます。
退学手続きを取るついでに人材を探してみましょう」
マフィア学校に通っている生徒だったら
そこらの雑魚を拾うよりは動けるだろう。
スクアーロに頼むと揉めそうだから自分が行く。
「じゃあ、私は残った下の子達を選別しておくわ。
やる気のない子が残っても仕方ないもの」
「えぇ…お願いします、姉様」
「任せてちょうだい♪」
Aは部屋に戻る、と出ていくルッスーリアに
ニコニコと笑顔で手を振っていたが、
彼の姿が見えなくなると同時に机に突っ伏せる。
スクアーロはそんなAの心情を察したらしく
黙って彼女の頭を撫でた。
.
☆Merry Christmas☆→←Memory＊姉様との出会い＊
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 476人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「成り代わり」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
丸川雅也 - ヴァリアー大好きやー！特にフランとベルが好きや♪( ´▽｀)これからも頑張りやー！応援しとるで〜(=ﾟωﾟ)ﾉ (2016年2月29日 18時) (
レス) id: a88a1cf72d (このIDを非表示/違反報告)
黄色い華(プロフ) - 夢主さんの怪しい可愛さが好きです！ 更新頑張って下さい、応援しています！ (2015年2月7日 23時) (レス) id: a60929f203 (このIDを非表示/違反報告)
猫 - ベルの扱い方ェ．．．ｗｗしかもスクがボスコンｗｗｗｗｗ←(笑いすぎ注意)あ、更新待ってますー頑張ってくださーい、あのオチアンケのやつ(顔文字)みたらなぜか…なぜか笑っちゃいましたー… (2015年2月7日 15時) (レス) id: 8100f6f65c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - ベル可愛い♪♪ 続きが気になります！ (2015年2月3日 19時) (レス) id: c905f00d5e (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - ヴァリアー、とっても好きです。なかでもスクアーロ好きです！再新がんばってください。待ってます！ (2015年2月3日 19時) (レス) id: c03c618686 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
