ツンギレ３４２回目！！ ページ42
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「でも…本当、懐かしいなぁ…
十年前っていうとまだ付き合う前だよね」
「…まぁ」
付き合いたい付き合いたくないではなく、
事実のみを言うのならそうなのだろう。
それに、付き合う、というその言葉を
すんなり飲み込めるようになってきた。
本当に厄介だ。
「今思うとあの頃のAは…あ、君のことね。
Aは愛を知らなかったんだよね〜」
「…は？」
「だから、私の気持ちに軽々しく答えられなくて…
でもバカな十年前の私は好きって迫り続けるから、
どうしたらいいか分からなくて…苦しんでたんだよね」
いきなり饒舌になって話し出した綱吉の話を
Aが呆然としながら聞いていると、
彼女は抱きついていた体を持ち上げ、
Aの頭を抱え込むように抱き締めた。
突然のことに固まるAを無視して
綱吉はゆっくりと言葉を紡ぐ。
「きっと、これからも俺はしつこく言い寄ると思うけど…
でも、Aは無理して答えなくて良いんだからね」
「………こうなるって、分かってるから？」
「や、それもあるけど…でもね、違うんだ。
私も俺も、Aを苦しめたい訳じゃないから」
それは聞かなくても分かる。
綱吉はAが本気で嫌がったらそれ以上求めないし、
微かな表情の変化を読み取って動いてくれる。
それには感謝してるし、愛、を感じるときもある。
「でも、でもね…少しずつ、ゆっくりでいいから…
俺とのこと、真剣に考えてみてほしいな」
「……断るとしても？」
「うん。私達とは違う未来に繋がるかもしれないけど…
真剣に考えて、Aの答えを聞かせてあげてほしい」
そう言い、ぎゅう、と強く抱き締められる。
時計に目をやると、ここに来てから
もう少しで五分が経とうとしていた。
…時間だ。
「…俺さ、アンタの言う通り…
まだ好きとか愛とか、よく分かんない」
数ヵ月まで要らないと思っていた。
そんなにすぐには受け入れられない。
…けど、だけど。
「だけど…アンタのこと、その……
─────────────…嫌いじゃ、ない」
ボフンッ！
驚いたような…泣きそうな顔の綱吉に
うっすらと笑いかけた、刹那。
Aの視界は再び桃色の煙に遮られた。
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こあら - 主人公可愛いよめっちゃ可愛いツンデレとかもう神でしょ!! (2014年12月23日 14時) (
レス) id: 5b9aed9482 (このIDを非表示/違反報告)
リオン - 刹來くん可愛い(＞∀＜) これからも頑張って下さい！ (2014年11月16日 18時) (レス) id: bd08c15949 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - ハクさん» 読者様が夢主のイラストくれまして、テンション上がったので←次はその頃のツナと十年後夢主のお話考え中です♪ (2014年11月7日 22時) (レス) id: bf303e5bbe (このIDを非表示/違反報告)
ハク - 久しぶりにツンギレくん開いて見たら更新されていたので凄く嬉しかったです！！10年後のツナと夢主の会話が面白く、特にツンデレを自覚していないところとかwwこれからも頑張ってください！！ (2014年11月7日 0時) (レス) id: 1717915240 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶アイス - 最初から読みました！とても面白かったです(^∀^)更新頑張ってください！応援してます (2014年10月17日 21時) (レス) id: 4cd2955c29 (このIDを非表示/違反報告)
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