Memory＊放出した冷気＊ ページ47
「はぁっ…はっ……はぁ…っ」
綱吉くんに炎を撃ち込み続けたせいか炎が切れてきた。
更に熱も上がってきたらしい。
頭がクラクラする。
目の前が霞んで見える。
ふらり、とよろめいたその一瞬。
ドゴォッ！！
その隙を見逃さなかった綱吉くんの拳をもろに食らった。
吹っ飛んだ先の校舎に埋もれる。
少しばかり痛かったけれど、意識は取り戻しました。
今まで殆ど無意識で戦ってましたよ、私。
ぐいっと吐き出した血を拭う。
熱と疲れにより焦点が定まらないけれど…
ここで倒れている暇はないのです。
もう少し…
もう少しだけでいい。
「……動け…っ」
ふらつく身体を叱咤しながらゆらりと立ち上がる。
崩れた瓦礫からでる途中で転びそうになったけれど、
そこはなけなしの誇りで何とか耐えた。
片手で額を押さえながら顔をあげると、
何かに気づいたように己の手を見る綱吉くん。
少しだけ漂っている冷気。
…あぁ……
やっと、その時が来た。
「はっ…沢田綱吉、君はもう見つけたのでしょう。
本当の零地点突破への入口を」
「…！」
「それでいい。その力、発揮してもらう」
タン、と地を蹴り一気に距離を縮めた。
速さについてこれず目を見開く綱吉くんと両手を合わせる。
これで妙な構えはとれないでしょう。
あの構えをしていてはずっと完成しませんから。
少しばかり強引ですが、こうするしかない。
「さぁ……いきますよ」
最大出力の炎を拳に込める。
私の炎に耐えられるよう特殊な素材で作られた手袋が
あまりの炎の量に耐えきれず消し灰になる。
露になった両手に残ったあの事件の痕。
極力見ないようにしてきた痣。
思わず目を背けると同時に両手に伝わる冷気。
カッと手元が光った途端、土煙が視界を遮った。
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紅葉 - 黒猫さん、夏休みで忙しいと思われますが更新頑張ってくださいね。いつも萌えさせてもろてます！ (2015年8月3日 16時) (
レス) id: bd246bba73 (このIDを非表示/違反報告)
可愛いものとロリショタ好きな色々危ない甘党女子高生 - 黒猫さん…緑の星マーク付きましたね〜ニヨニヨ←それほど人気なんですね♪更新頑張ってください♪ (2015年8月2日 22時) (レス) id: 8e4538ac73 (このIDを非表示/違反報告)
Coniglio bianco - 黒猫さん無理しない程度に更新頑張ってください…うちは黒猫さんのファンなのでず~っと待ってます！ (2015年7月28日 1時) (レス) id: cf11615a1c (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - 黒猫さん忙しいのかしら… (2015年7月27日 20時) (レス) id: d5f3ef99d8 (このIDを非表示/違反報告)
トンぬら(プロフ) - スクアーロが可愛すぎます!もうこの作品大好きです!!最高すぎます(ｸﾞﾍﾍ 更新頑張って下さい! (2015年7月24日 12時) (レス) id: eb9b83809d (このIDを非表示/違反報告)
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