Memory＊守るための努力＊ ページ43
すとん、と地面と平行になるように校舎に降り立つ。
暗殺者として訓練を重ねてきましたから。
壁に垂直に立つことくらい造作もない。
まぁ、勿論筋力はかなり必要となりますけどね。
その点は大丈夫です。
だって私、自他ともに認める怪力なんで。
「ふふ…君は守護者を誰一人死なせたくないんでしたね。
そのために君はどんな努力をしている？」
「…？」
「私にとっても彼らは大切な家族同然。
彼らを守るために私は常日頃から努力を重ねてきた」
危険なことからは事前に守って。
それでもダメだった時は身を投げ出してでも守って。
少しでも彼らの傷が減るように。
少しでも彼らの命が長く続いてくれるように。
その為だけに私はボスとして君臨している。
私がボスである間は彼らを守れるからね。
こうやって幹部達にピンチが訪れたとき…
優しく手を差し伸べ引き上げるのが大空の務め。
「見ていなさい」
タン、と壁を蹴り屋上まで跳躍する。
その最中溜めていた炎をポールに向け放った。
狙いは雷と嵐。
ドゴォッ！！
大きな音を立てて倒れるポール。
狙い通りヴァリアーの子達側に飛ぶリング。
二人が解毒するのを見届けてから屋上に降り立つ。
私を追いかけてきたらしい綱吉くん。
私は口角を上げて彼を迎える。
「どうしました？
このやり方は想定外でしたか？」
そう告げると焦ったような顔になった。
私は綱吉くんから視線を逸らしてカメラを見る。
ボスコンと呼ばれるあの子達のことです。
きっとリストバンドには私が映ってるでしょうから。
屋上からカメラに届く程度に声を張り上げる。
「分かっていますね？ベル、レヴィ」
「ししっ…もっちろん♪」
「ボスのご命令とあらば」
言葉に潜められた命令。
誰も死なせないこと。
それが私が彼らに告げた唯一の命令。
守護者達のことは彼らに任せましょう。
私は綱吉くんを鍛えなきゃね。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 797人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
あなたはチョコ系男子とわたあめ系男子どちらに好かれるのでしょーか！？（（殴蹴刺 あなたは青色系男子と赤色系男子どちらに好かれるのでしょーか！？（（殴蹴 あなたの魅力を検定ダゼェェイッ☆｀ω´ゞもっと見る
「成り代わり」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅葉 - 黒猫さん、夏休みで忙しいと思われますが更新頑張ってくださいね。いつも萌えさせてもろてます！ (2015年8月3日 16時) (
レス) id: bd246bba73 (このIDを非表示/違反報告)
可愛いものとロリショタ好きな色々危ない甘党女子高生 - 黒猫さん…緑の星マーク付きましたね〜ニヨニヨ←それほど人気なんですね♪更新頑張ってください♪ (2015年8月2日 22時) (レス) id: 8e4538ac73 (このIDを非表示/違反報告)
Coniglio bianco - 黒猫さん無理しない程度に更新頑張ってください…うちは黒猫さんのファンなのでず~っと待ってます！ (2015年7月28日 1時) (レス) id: cf11615a1c (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - 黒猫さん忙しいのかしら… (2015年7月27日 20時) (レス) id: d5f3ef99d8 (このIDを非表示/違反報告)
トンぬら(プロフ) - スクアーロが可愛すぎます!もうこの作品大好きです!!最高すぎます(ｸﾞﾍﾍ 更新頑張って下さい! (2015年7月24日 12時) (レス) id: eb9b83809d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
