Memory＊悪魔の再来＊ ページ28
「ふふふ……ボンゴレに抗おうなどと考えなければ、
君達の命はまだ続いたかもしれないのにねぇ」
ぐしゃり、と目の前の肉塊を潰しながら笑う。
ここまでくればもう罪悪感も焦燥感もない。
あるのは一種の興奮のようなものだけ。
紅い悪魔と呼ばれるようになったのは昔のことですが…
あの頃から私は枷が外れてしまったらしい。
喧嘩は嫌いですが、殺しを厭わなくなった。
大切な仲間達を守るためなら。
父様が大切にしているボンゴレを守るためなら。
そのためなら、どんな犠牲も厭いませんよ、私は。
「骨のねぇ奴らばっかだったなぁ」
「えぇ。取り敢えず焼いときますか」
教育機関に死体が山積みなのも問題ですからね。
ボウ、と灯した怒りの炎で亡骸達を弔っていく。
綱吉くんのお仲間から怯えたような目を向けられますが…
まぁ、仕方のないことですからねぇ。
私もボンゴレである以上、これくらいやらないと。
じゃないと…
…生きている意味が見出だせなくなっちゃいます。
「な…何、これ…！」
ユラユラと揺らめく炎に悲愴な考えが過り始めた頃。
修行を終えたのか綱吉くんが駆けてきた。
さっきまでいたはずの先生が肩に乗っていますから…
おそらく呼びに行ったのでしょうね。
別にわざわざ綱吉くんがくるまでもありませんでしたが。
「おやおや…遅かったですね沢田綱吉」
「こ、これ……これ、あなたが…？」
ん…？
ふむ、どうやら先生は何の説明もなしに連れてきたらしい。
この事態は私が引き起こしたものだと思っているようです。
弁解するにも死体は燃やしてしまいましたし、
何より私が何を言ったところで信憑性などないでしょう。
…それに……
…うん、これは都合がいい。
「…えぇ。リング戦などと遠回りなことはやめて、
皆殺しにしてしまえば早いと気付きましてねぇ」
「…！」
「…そ…そんな……だからって…！」
笑いながら告げた言葉に真っ青になる綱吉くん。
その肩の上で微かながら動揺する先生。
何を言っているんだ、と目が語っている。
だってね、甘々な綱吉くんですよ？
敵である私相手でも、きっと本気で戦おうとはしない。
でも…
ここで私が悪逆非道な人だとの印象を植え付ければ…
綱吉くんは本気で私を倒そうとするかもしれない。
私と戦うことにより綱吉くんが力を付けたなら、
それは将来的にボンゴレのためとなる。
それなら私は喜んで悪役を買って出ましょう。
大丈夫。
汚れ役には慣れているから。
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紅葉 - 黒猫さん、夏休みで忙しいと思われますが更新頑張ってくださいね。いつも萌えさせてもろてます！ (2015年8月3日 16時) (
レス) id: bd246bba73 (このIDを非表示/違反報告)
可愛いものとロリショタ好きな色々危ない甘党女子高生 - 黒猫さん…緑の星マーク付きましたね〜ニヨニヨ←それほど人気なんですね♪更新頑張ってください♪ (2015年8月2日 22時) (レス) id: 8e4538ac73 (このIDを非表示/違反報告)
Coniglio bianco - 黒猫さん無理しない程度に更新頑張ってください…うちは黒猫さんのファンなのでず~っと待ってます！ (2015年7月28日 1時) (レス) id: cf11615a1c (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - 黒猫さん忙しいのかしら… (2015年7月27日 20時) (レス) id: d5f3ef99d8 (このIDを非表示/違反報告)
トンぬら(プロフ) - スクアーロが可愛すぎます!もうこの作品大好きです!!最高すぎます(ｸﾞﾍﾍ 更新頑張って下さい! (2015年7月24日 12時) (レス) id: eb9b83809d (このIDを非表示/違反報告)
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