Memory＊謎解きのヒント＊ ページ3
「う"おぉい！俺が勝てねぇってどういうことだぁ！」
「落ち着いて、スクアーロ。
“そのままでは”と言ったでしょう？」
何も頭ごなしに否定しているワケじゃありません。
確かに君は強い。
強いから大丈夫だと自信が生まれるもの分かる。
でもね、スクアーロ。
油断は時に人を死へと陥れてしまうのですよ。
普段なら勝てるような相手に屈する…
そんなことが戦場ではザラにある。
だからこそ、ちゃんと警戒してほしい。
「私が知る限り、彼の流派は独特です。
君が知るどの流派より君の脅威となるものだ」
「…どういう意味だぁ？」
「そのままの意味ですよ」
父様から相手方の情報は受け取っています。
その中にあった父親の欄。
記されていたのは“時雨蒼燕流”の文字。
昔、スクアーロがそんな流派を潰したと言っていましたが…
それがもう一度名をあげたのです。
それだけで異端だと言うことが分かりますし…
何より特徴的なのはその伝承方法。
いつ途絶えてもおかしくない滅びの剣ですよ、あれは。
「見てみなさい、スクアーロ。
泉が月を映しています」
「あ？…あぁ、そうだなぁ」
フラりとスクアーロから離れて水面に近付く。
勿論、落ちはしないと確信できる程度のところまで。
ここまでくるとよりハッキリ見えますね。
私達の頭上にあるはずの光輝く満月が、
水面に映り込むことによってゆらりゆらりと形を変える。
私はしゃがんで水面に手を伸ばしつつ言葉を紡ぐ。
「あの水面の月は確かにそこに存在しているけれど…
決して実物の月とは言えませんよね」
「そりゃ映ってるだけだからなぁ」
「昨年の経費が予算内に収まったからと言って、
今年も予算内に収まるとは限りませんよね」
「その年によって出費は変わるからなぁ」
「つまり、そういうことです」
水は全てを映し出す。
あるはずのないものを、まるでそこにあるかのように。
特に、時雨蒼燕流は水を味方につけた流派。
こちらも水を味方につけねば厳しい戦いになる。
「私が告げられるのはここまで。
あとは君自信の力で解き明かしてくださいな」
「う"ぉ…お前の話は難しくてよく分かんねぇぞぉ…」
「頭で考えないで感じればいいんじゃないですか？
どうせいくら考えても無駄なんですから」
「どういう意味だコラ」
即答で飛んできた不満を笑って流す。
だって事実です。
君は考えるより感じるタイプでしょう。
だから…
明日の試合の最中にでも気付けば上出来ですね。
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紅葉 - 黒猫さん、夏休みで忙しいと思われますが更新頑張ってくださいね。いつも萌えさせてもろてます！ (2015年8月3日 16時) (
レス) id: bd246bba73 (このIDを非表示/違反報告)
可愛いものとロリショタ好きな色々危ない甘党女子高生 - 黒猫さん…緑の星マーク付きましたね〜ニヨニヨ←それほど人気なんですね♪更新頑張ってください♪ (2015年8月2日 22時) (レス) id: 8e4538ac73 (このIDを非表示/違反報告)
Coniglio bianco - 黒猫さん無理しない程度に更新頑張ってください…うちは黒猫さんのファンなのでず~っと待ってます！ (2015年7月28日 1時) (レス) id: cf11615a1c (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - 黒猫さん忙しいのかしら… (2015年7月27日 20時) (レス) id: d5f3ef99d8 (このIDを非表示/違反報告)
トンぬら(プロフ) - スクアーロが可愛すぎます!もうこの作品大好きです!!最高すぎます(ｸﾞﾍﾍ 更新頑張って下さい! (2015年7月24日 12時) (レス) id: eb9b83809d (このIDを非表示/違反報告)
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