Memory＊偽りの内臓＊ ページ14
「それでは霧の対戦。
マーモンvsクローム髑髏……勝負開始！」
開始の合図と共に崩れ落ちる床。
骸じゃないからどうなのかと思いましたが…
どうやらそこそこ出来るようです。
これなら多少は楽しめそうですねぇ。
「中々のものですねぇ…
このレベルの騙し合いは中々見られませんよ」
まず、マーモンが無償で幻術を見せることが少ないですし。
マーモンについてこられるだけの術師となると、
やはり私の中では骸しかいないと思うのですよねぇ。
夢世界で何度か見せてもらった術はとても上手だったから。
８年の時を経て、もっと上達していることでしょう。
「わ、凄い……マーモンってば浮いてる…！」
「おや…久々ですねぇ」
「ボスはあれ見たことあんの？」
「えぇ。あの子を拾ったときに、一度だけ」
とはいえ、私に幻術の類いは効きませんから…
見たといってもほんの僅かですけどね。
マーモンがすぐに気を失ってしまいましたし。
それからは身元を伏せるために使いませんでしたからね。
こうもしっかり見たのは今回が初めてです。
あぁでも、そういえばあのときも浮いていたような…
改めて考えるとマーモンって凄い子なんですねぇ…
ドドドドドッ！！
「今度はマグマかぁ」
「私の炎でも頑張ったら出来ますかね？」
「出来そうだがやめとけ」
片手に炎を灯しつつ呟いたら却下されました。
憤怒の炎が火柱になったら凄いと思うんですよ。
それもあんな多数作れたら尚更。
…本気でやろうとは思ってませんけどね。
パァンッ！
ふいに響いた甲高い音。
それと共にハラハラと雪のように落ちる銀の破片。
…刹那。
相手側の少女が血を吐くと同時にその場に倒れた。
「…！ご主人、あの子のお腹が…！」
「う"おぉい…あれも幻術なのかぁ…？」
「…いや、あれは現実です。
もしやあの子の内臓は幻術で…？」
見る見るうちに土色になっていく肌。
陥没していく腹部。
こんなこと聞いたことがありませんが…
どうやら、あの子は幻術で延命していたらしい。
そしてその核があの槍。
槍が破壊されコントロールを失ったのでしょう。
これ以上は危ない。
マーモンに早く試合を終わらせ少女の内臓を補うように
指示を出そうと立ち上がった、その時。
懐かしい気配が少女に宿るのを感じた。
Memory＊現実では初対面＊→←Memory＊霧の守護者戦＊
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紅葉 - 黒猫さん、夏休みで忙しいと思われますが更新頑張ってくださいね。いつも萌えさせてもろてます！ (2015年8月3日 16時) (
レス) id: bd246bba73 (このIDを非表示/違反報告)
可愛いものとロリショタ好きな色々危ない甘党女子高生 - 黒猫さん…緑の星マーク付きましたね〜ニヨニヨ←それほど人気なんですね♪更新頑張ってください♪ (2015年8月2日 22時) (レス) id: 8e4538ac73 (このIDを非表示/違反報告)
Coniglio bianco - 黒猫さん無理しない程度に更新頑張ってください…うちは黒猫さんのファンなのでず~っと待ってます！ (2015年7月28日 1時) (レス) id: cf11615a1c (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - 黒猫さん忙しいのかしら… (2015年7月27日 20時) (レス) id: d5f3ef99d8 (このIDを非表示/違反報告)
トンぬら(プロフ) - スクアーロが可愛すぎます!もうこの作品大好きです!!最高すぎます(ｸﾞﾍﾍ 更新頑張って下さい! (2015年7月24日 12時) (レス) id: eb9b83809d (このIDを非表示/違反報告)
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