【ケマンソウ】従順 ページ4
足音一つ立てずに階段を下りる。
下りきった先に見えたのはやけに重苦しい扉。
ここまでして逃げられないようにしているくらいだ。
どうやら、相当の上玉が捕まっているらしい。
まぁ、そんなことAには関係ない。
子供を保護し、依頼者に届ける。
それが今回の依頼なのだから、従うのみだ。
Aは扉と少し距離をおいたところでレイピアに手をかけた。
そのまま抜くと共に横一直線に扉を切りつける。
カチャン、とレイピアを鞘に納めると同時。
ガラガラと重厚な作りだろう扉が瓦礫と化した。
「
小さく呟くと、瓦礫を踏み越えて中へと進む。
地下だからかどこからも光が差し込んでいない。
それにより大分暗いが、夜目が利くからそこは困らない。
キョロキョロと辺りを見回しながら進んでいくと、部屋の端に小さな体を更に小さくして丸まる人影を見付けた。
もう一度辺りを見回すが、その人影以外には何もない。
ということは、この人影が探していた子供なのだろう。
止めていた歩みをまた進める。
すると、その気配に気付いたのかびくりと体を震わせた子供。
Aはそれを気にすることなく言葉を紡いだ。
「お前が捕らえられている子供で間違いないか」
その声にそろそろと顔を上げる子供。
否、少年。
白くふわふわとした髪。
スミレ色の双眸。
右目の下には三つ爪のアザのようなもの。
成る程、確かに珍しい色はしている。
少年は何を言うでもなくじっとAの目を見つめる。
アカネとスミレがかち合う。
暫くじっと見つめあった末、先に口を開いたのは少年だった。
「……おねーさん、誰？」
こてん、と首を傾げ心底不思議そうに問われた言葉。
名を聞かれたなら答えるのが礼儀だろうが…
暗殺者がそう簡単に名乗るわけにもいかない。
…取り敢えず。
「私は夜叉。お前を保護しにきた」
嘘はついていない。
これで満足するかと思ったが、子供の好奇心は半端ではなく。
また新たな問いをぶつけてきた。
「保護？何で僕を保護するの？
僕はおねーさんと何にも関係ないよ？」
「知らない。依頼主に聞け」
「依頼主？依頼主って誰？」
「会えば分かる」
段々面倒になり適当に会話を終わらせた。
行くぞ、と声をかければ少年は素直についてくる。
それを確認したAは歩を進めた。
途中、幾多の問いをぶつけられたが全て適当に答えた。
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K・M - メッチャ続き気になるんですけど。 (2015年10月7日 21時) (
レス) id: 6b3a0c3161 (このIDを非表示/違反報告)
鞠(プロフ) - リクエストさせていただきます！白蘭が、初めてマシマロ食べるシーンとかをお願いします！ (2015年8月27日 21時) (レス) id: 2dbae0e4b6 (このIDを非表示/違反報告)
トンぬら(プロフ) - あ、じゃあリクエストさせて下さい!マーモンと子百蘭とで何か誕生日ネタをやって欲しいです！後はお任せします。適当ですね、すいません。他のアルコバレーノ登場でもいいでお願いします！ (2015年8月17日 2時) (レス) id: eb9b83809d (このIDを非表示/違反報告)
ノーノン(プロフ) - リクエストです！ちょっと、お風呂騒動をしてほし〜なぁ、と…。結果的に入らなくても全然いいんで！お願いしま〜す (2015年8月16日 15時) (レス) id: c3b57de6d5 (このIDを非表示/違反報告)
織姫*Vega(プロフ) - 新作おめでとうございます！感想書くの初めてなので変なところがあったらごめんなさい…。日常編のリクエストなんですが、子白蘭が教えてもらいながらお料理するのとか見たいです！ (2015年8月15日 23時) (レス) id: 39f42d79b9 (このIDを非表示/違反報告)
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