【カーネーション】母への愛 ページ3
「…こちらA、依頼完了。
ただちに始末班をこっちに回してくれ」
ビュン、とレイピアを振り血を振り落としながら告げる。
その足元で事切れている男達。
首を切断されていたり、心臓を一突きであったり。
誰一人として命あるものはいない。
それに比べてAは全くの無傷。
実力の差が、あまりにも大きすぎる。
「子供？…あぁ、売られる予定だった奴か。
まだ保護していない。見付け次第また連絡しよう」
通信を切ったAはそっと溜め息を付いた。
そういえば、まだ子供を保護していない。
それどころか姿すら見かけていない。
流石に殺してはいないだろうが…
一体、どこに隠されているのだろうか。
Aはぐるりと辺りを見回し、子供の姿がないことを確認すると再度溜め息を吐く。
どうせ死ぬのだ。
面倒なことはしてほしくなかった。
「子供、と言われてもな…」
自慢じゃないが、Aは子供が好きではない。
むしろ嫌いだと言えるかもしれない。
どこが、と聞かれても一概には答えられないが…
理解の域を越えた思考回路。
感情の突沸の激しさ。
泣けばどうにかなると思っている浅ましさ。
そして何より、仕事の邪魔だ。
正に百害あって一利なし。
だが、ここで見捨てるとまた後から面倒なことになる。
それを重々承知しているのだから、探すより他ない。
「……見たところ、どこにもいない。
いないが、子供がここにいるという情報は正確」
つまり、隠し扉や隠し通路があるということだ。
隠し扉なら暴れたときの衝撃やら風力やらで多少ズレが生まれるはず。
それが見当たらないのだから、隠し扉ではない。
となると、残された可能性は隠し通路の存在。
それを作りやすいのはやはり床下。
そこまで考えたAはレイピアで床を叩き始めた。
キィン、キィン、と鳴り響く甲高い音。
一定の感覚を開けてそれを繰り返し、ある一つの区間に至った瞬間にやめた。
「ここか」
自信に満ちた声。
Aは片足をその区間に乗せ、グッと体重をかける。
その途端に石が擦れるような音を出しながら動く床。
徐々に露になっていく階段。
おそらく地下に繋がっているのだろう。
Aはレイピアを腰に差し戻し、その階段へと踏み出した。
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K・M - メッチャ続き気になるんですけど。 (2015年10月7日 21時) (
レス) id: 6b3a0c3161 (このIDを非表示/違反報告)
鞠(プロフ) - リクエストさせていただきます！白蘭が、初めてマシマロ食べるシーンとかをお願いします！ (2015年8月27日 21時) (レス) id: 2dbae0e4b6 (このIDを非表示/違反報告)
トンぬら(プロフ) - あ、じゃあリクエストさせて下さい!マーモンと子百蘭とで何か誕生日ネタをやって欲しいです！後はお任せします。適当ですね、すいません。他のアルコバレーノ登場でもいいでお願いします！ (2015年8月17日 2時) (レス) id: eb9b83809d (このIDを非表示/違反報告)
ノーノン(プロフ) - リクエストです！ちょっと、お風呂騒動をしてほし〜なぁ、と…。結果的に入らなくても全然いいんで！お願いしま〜す (2015年8月16日 15時) (レス) id: c3b57de6d5 (このIDを非表示/違反報告)
織姫*Vega(プロフ) - 新作おめでとうございます！感想書くの初めてなので変なところがあったらごめんなさい…。日常編のリクエストなんですが、子白蘭が教えてもらいながらお料理するのとか見たいです！ (2015年8月15日 23時) (レス) id: 39f42d79b9 (このIDを非表示/違反報告)
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