もっと構って！２ ページ3
一度溢れてしまったものは元には戻れない。
零れた水がコップには戻らないように。
僕の感情も心の奥底には戻ってくれず、
次から次へと口から溢れてしまう。
「っ…何なんですか…っ！
君はいつもいつも本ばっかり！」
違うんです。
僕は、Aを責めたい訳じゃないんです。
君が本の虫なのは付き合う前から知っています。
だって、本を見つめる真剣な眼差しに釘付けになって…
それで、君に近付きたいと思ったんです。
今思えば一目惚れですね。
だから、君のその本への愛情は知っている。
…でも、だけど。
「本ばかり見てないで、もっと僕に構いなさいっ！」
ずっと言えずにいた本音を吐き出しながら、
ぎゅう、と力を込めてAを抱き締めた。
というより、抱き付いた。
本が好きなのは分かりますし、それは否定しません。
僕だって犬や千種と過ごすときもありますし…
学校の課題に追われてまともに話せないときもあります。
でも…
たまにでいいから構ってほしい。
…そう、思ってしまうのです。
「骸、寂しかったのかなぁ？」
「………君が、全然僕を見ないから…」
「そっかぁ……そうだよねぇ…
ずぅっと放置しててごめんねぇ」
相変わらずの間延びした口調でそう呟きながら、
髪をすくようにして僕な頭を撫でる。
…何故でしょうね。
Aにこうされていると、酷く落ち着く。
他の人ならばすぐさま輪廻に堕とすというのに。
「せっかくだからどこか出掛けようかぁ？
外でお散歩デートでもする？」
「…いえ、ここでいいです。
君が本を見なければいいだけですから」
「そうお？」
そうですよ。
僕は君がいればどこでも構わない。
ここでも、外でも。
…あぁでも…
お散歩デートは明日にでも付き合ってもらいましょうかね。
《もっと構って！》
(たまにでいいから、僕を見てください！)
意外な友好関係〈ハル成り・雲雀〉→←もっと構って！１〈女主・骸〉
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死の使いの黒猫(プロフ) - 破滅焔の夢主とヴァリアーでカラオケ！ (2016年3月19日 0時) (
レス) id: b3d100f340 (このIDを非表示/違反報告)
トンぬら(プロフ) - 黒猫さん» おお！流石ですね、めっちゃ満足です！本当にこのシリーズと黒猫様の作品が大好きでいつも楽しみにしております。最近お忙しいのでしょうか？寒さも厳しくなってきましたし、体調を崩されたのかとハラハラしておりました(苦笑 これからも頑張って下さい応援してます！！ (2015年12月2日 23時) (レス) id: bdaa632326 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - トンぬらさん» すみません、遅くなりましたができました！こんなでよかったでしょうか……(・・;) (2015年12月2日 23時) (レス) id: 36aa2ca2e1 (このIDを非表示/違反報告)
牡丹(プロフ) - リクエストいいでしょうか？にょたプリーモ×G受けでプリーモの一挙一動に振り回されるGが見てみたいです！遅くなっても大丈夫なのでおヒマな時にお願いします！ (2015年8月29日 12時) (レス) id: 5a6eccf4ba (このIDを非表示/違反報告)
怜弥(プロフ) - アラウディと夢主の絡みお願いできますか？ (2015年8月18日 17時) (レス) id: b52ead1178 (このIDを非表示/違反報告)
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