Light in darkness−希望の光−３

第１１０話 ページ15

＜潤side＞

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ボスに飛び込んでいった相葉くんが、心配だった。

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仲間思いの彼は

メンバーのことになると

何も考えられなくなる。

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だからこそ、

今のような、急すぎる行動も危ない。

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不安な気持ちを抑えつつ

ニノを探した。

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ニノは大怪我を負ってるから...

まず、煙の外に出してやらないと。

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探しているうちに

リーダーの怒りをふくむ大声、

相葉くんの叫ぶような声が聞こえてきて..........

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一気に

心拍数が高まった。

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ニノをやっとこさで見つけ出し

煙の外へ出ると....

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なんとも、酷い光景。

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どうして......翔くんなんだ？

どうして...........彼がこんなに、辛い目に遭わないといけないんだ？

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分からない...

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今にも意識がなくなりそうなのに

必死に苦しみに耐えている翔くん。

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俺には....

どうすれば、彼が俺らのもとに戻ってくるのか....

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何も、分かんないよ。

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苦しさと悔しさに唇を噛み締めている皆の顔を...

黙って、見ていることしかできない俺は...

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どうしようもない奴なんだ。

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『.....こいつがいれば.....Rainbowはこっちに手を出せないはず....』

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智「くぅっ.....、翔くんを...離せよっ！.....返せ....」

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雅「.....お願いだよ！翔ちゃんを....傷つけないで！」

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翔くんにナイフを向けながら

ボスは...

苦しそうに叫ぶ２人をじっと見た。

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『裏切り者には......何を、しようか』

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あまりに冷たい声に

俺らは背筋が凍った。

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血まみれで動く気配のない翔くんをそのまま残し....

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ボスは俺らにナイフを向けながら...

ゆっくり歩いてくる。

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俺はニノの手をぎゅっと握る。

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怪我した手が、もう感覚がない。

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でも、誰にも傷ついて欲しくないから...

せめて、今守れそうなニノを....

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智「.....来るな....っ」

雅「来ないでっ！」

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動けなさそうな２人。

俺も安易に近寄れなかった。

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『......裏切り者に....俺がいつも、どんな制裁を下したか.....知ってるだろう？お前らなら』

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２人が息を飲む。

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......そう。

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答えはすなわち。

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........“死”を意味するのだから。

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２人にナイフが向けられた時だった。

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あの人の弱々しい声が聞こえたんだ。

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翔「......２人に、近づか、ないで.....」

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