Light in darkness−希望の光−３

第１０９話 ページ14

＜雅紀side＞

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もう、自分の感情まかせで

ボスのところに突っ込んだ。

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.....許せなかった。

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皆を傷つけるあいつが。

よく、自分は

ここまで、あの人の下で働けたもんだ。

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.....別に、殺すわけじゃない。

ただ....

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怪我させて、動けなくさせてから

警察に突き出そうと思って。

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これ以上....

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皆に、傷ついて欲しくなかった。

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なのに......っ

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俺がボスのところに突っ込んだ瞬間

ボスは何かを投げる素振りをした。

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その瞬間に床から白い煙。

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急に、視界が遮られる。

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雅「どこだよっ....出て、こいよ！」

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背中の痛みをこらえて...

俺はあいつを必死に探した。

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早く...

探さなければ。

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さもないと、あいつがメンバーに手を出してしまう....！！

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そう思った時。

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しゅんっ...！！

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何かが空を横切る音がした。

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その瞬間

じんわりと右腕に感じる...痛み。

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雅「...いってぇ....」

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腕を見ると

横にすっと、傷がついていて、血が出てきた。

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怪我させられたのに

姿は現さない。

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そんなの.....許さないよ！

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俺はとりあえず、メンバーがいた方向に戻った。

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煙のせいで、ちゃんとした方角は分からないけど....

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すると...

誰かと誰かがもみ合いをしている。

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雅「ちょっ....」

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もみ合ってる一人は.....リーダー？

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智「おいっ...離せっ！翔くんを...離せよ！」

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.....え、翔ちゃん...？

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リーダーの前を、目を凝らして見ると...

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なんと、ボスがぐったりとした翔ちゃんを引きずっていた。

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それを止めようとするリーダー。

そんな彼に....

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ボスがリーダーに向けて...

ナイフを真一文字に横に振った。

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血がぱっと飛び散ると同時に...

リーダーの体が後ろに傾く。

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雅「....っ！リーダーっ！！」

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俺は駆け寄って

リーダーを支えた。

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彼をそっと地面におろしながら

ボスを見据える。

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俺らがいた場所の煙が消え...

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視界がはっきりした。

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ボスの横に血まみれで動かない翔ちゃんがいる...

そこまで引きずられていったのか

翔ちゃんがいる場所まで血が、地面にこびりついているような跡。

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智「....うぅっ」

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リーダーの胸元は赤に染まる。

雅「しょーちゃん、リーダーっ！」

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するとニノたちが出てきた。

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