前世１１５ ページ22
「てことで、解散!!」
ニカッと笑顔を浮かべ解散を言い渡す円堂監督たちに挨拶をして、荷物を置きに各自部屋へ向かった
「どっちのベット使いたい?」
部屋に入ると2人には十分過ぎる位広い所で、左右に一つずつ大きなベッドがある
ホテルか??ここはホテルなのか?
「俺はどこでも…先に倉間先輩が決めてください」
「そうかぁ?ん〜…じゃあ俺は左で」
「じゃあ俺は右側を使いますね」
場所も決まった所で、荷物を整理し始める俺達
しばらく互いに無言でやっていたが、ふと剣城の方から俺に話しかけてきた
「倉間先輩…やっぱりこの部屋分け何かありますよね」
「あー…」
(そうか、剣城達は知らねぇんだったな…)
「まぁな、もしかしたらまぐれかもしんねーけど」
「だとしても、俺は……」
「心配か?」
「はい……ココ最近、トラブルが起きたって聞きました」
「あぁ、山菜と瀬戸だろ?」
「はい、俺は今回この合宿で何かあると思います。正直起こるとしか考えられない」
「だろうな」
「…どうして倉間先輩は、そんなに落ち着いていられるんですか?何か知っているんですか?」
いつの間にか剣城は俺の方をじっと見つめていた
「別に落ち着いてるわけじゃねぇけど…なんつーか、冷静になってねぇと考えられるものが考えられなくなっちまうつーか……」
実際落ち着いていたら、あの時俺はAに当たったりしないだろう
「落ち着いねぇーよ、全然…」
「…そうですか」
なんて沈みかけた空気の中で
「倉間ーー!海!!海行こーー!!!」
ﾄﾞｰﾝｯと勢いよく俺たちの部屋の扉が開かれた
「浜野くん!!ちゃんとノックをしてくださいよ〜」
少し遅れて息を切らしながら速水もご到着
「そういえば天馬たちも剣城のこと探してたよ?」
「えっ」
「海行こうって!!」
「お前の思考回路は一年と一緒かよ」
「酷いっ、幾つになっても海ではしゃぎたいもんだよ!」
なんて入口でワイワイやっていると、松風達も剣城を誘いに俺たちの部屋の前にやってきた
「…狩屋は一緒じゃないのか??」
「あぁ狩屋ならトイレだって、先に行っててって言ってたよ〜」
「早く行こうよー!!」
「あー!天馬くん置いて行かないでください〜!!」
剣城を呼びに来た彼たちは、剣城の返事も聞かずに嵐のように去っていく
「あー…その、お前も色々大変だな」
「…慣れてます」
＊
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倉狩莉緒菜(プロフ) - Vermutさん» コメありがとうございます!!コメがもらえてとてもうれしいです!!!更新頑張ります!!! (2018年3月13日 16時) (
レス) id: cee2073a15 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - すっごく面白いですね！！更新楽しみにしてます！！ (2018年3月11日 18時) (レス) id: d3f0b80636 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：倉狩莉緒菜 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/futere/
作成日時：2018年3月10日 1時
