前世１０４ ページ11
「どうして…か、やはりその質問が来たか」
「その反応だと俺達がその質問のするのが初めからわかってたみたいですが、それって結構色々と聞かなくちゃいけなくなりますよ?」
「とりあえず一旦場所を変える、ココでは話せん」
「ひとまずは俺の家にいくぞ!」
そう言って円堂監督は車のキーをチラつかせた
私達三人は互いに顔を見合わせながら、アイコンタクトを取って円堂監督の自宅に行くことに決める
車の中では誰一人として言葉を発する事なく、円堂監督宅に到着
家の中に入れば円堂監督の奥さんであろう女性が出迎えくれた
「暑かったでしょう、今お茶用意するわね」
とても上品で綺麗な人だ
部屋の中も完全に奥さんの趣味なんだろう、女性らしい感じがする
テレビの前には写真立てが置いてあった
「わぁ…! これって円堂監督たちの中学生の時の写真ですか?」
「おう、世界大会で優勝したときの写真だ!」
「懐かしいな」
奥さんから出された冷えたお茶を飲む鬼道コーチ
何回も来たことがあるのだろうか、とても落ち着いていて色々と馴染んでいる
「貴方…この子たちもしかして」
「夏未も一緒に聞いて欲しい、何かあったら伝えてくれて全然いいから」
「わかったわ」
奥さんの名前は夏未さんっていうのか〜
可愛らしい名前だなー…って、今はそんな呑気な事考えてる場合じゃないわ
「円堂監督、鬼道コーチ、説明をお願いします」
私達三人は席に座らせてもらい、倉間が先陣を切って話題を持ち出した
「今回の合宿はもう三人も勘付いていると思うが"ただの合宿"ではない、ちゃんと意図的に仕組んだものだ
一般から見たらただサッカー部が強化合宿に向かうっという感じに表向きはしてもらって、各ご家庭にもそう説明させてもらった」
「お前達、今誰にも話せない秘密を抱えているな」
「!!」
鬼道コーチの言葉に私たち３人とも目を見開く
(いや落ち着け、前世の事じゃないかもしれないし)
ﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞっと大きく動き出す心臓
鬼道コーチの言葉に動揺している証だ
「音無から聞いた
お前達も"前世"に巻き込まれたんだってな」
「な…っ!」
「どうして円堂監督達が…っ!」
まさかの一言に、私達三人は思わず立ち上がった
だってこれは私たちサッカー部内だけの問題で、周りの人間に誰一人他言していないハズだから
なのに、それなのにどうして＿＿＿っ
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倉狩莉緒菜(プロフ) - Vermutさん» コメありがとうございます!!コメがもらえてとてもうれしいです!!!更新頑張ります!!! (2018年3月13日 16時) (
レス) id: cee2073a15 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - すっごく面白いですね！！更新楽しみにしてます！！ (2018年3月11日 18時) (レス) id: d3f0b80636 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：倉狩莉緒菜 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/futere/
作成日時：2018年3月10日 1時
