前世９５ ページ2
「俺が水魔法を使うより水魔法に一番力を注いで、長けてるお前の力が必要だ!俺の合図でサンナに向けて魔法を放て!!いいな!?」
「わかりました!」
上空をまとう怪しげな雲は次第に稲妻が走るほど、禍々しいものへと変わっていた
「リトぉぉおおｯ!!」
「ﾌﾝｯ」
「カイ!!今だ!!」
「はぁあぁｯ!!ウォーリングラッシュｯ!!」
合図とともに水のリングをサンナに向けて連続的に放つカイ
「邪魔すんじゃねぇよ…!?何これっ」
カイの連続魔法ラッシュに気を取られている間に、俺の雷魔法でサンナの全体を囲う
(ありがたいぜｯ、幸い上空にある稲妻のパワーのおかげでこの魔法のパワーは二倍だぜ)
こうして周りの自然の力さえも自分の力へと還元する、俺の魔法の専売特許だ
自然の力を自分のものへとする事で、そのパワーは２倍にも３倍にもなる。
いわば自然の力が強ければ強いほど、俺の魔法のパワーも増強する方式だ
「リヒトっ、てめぇの仕業か!!」
「これ以上事を荒げられても困るんでな!リト、お前も落ち着け!!」
「あたしは端から落ち着いてるよ、先に喧嘩を吹っかけてきたのは向こうだろ?」
「神官の中で、あんたがいつも私の邪魔をするから気にくわなかったわｯ!
＿＿＿＿＿＿＿今度こそお前を殺すためにｯ!!!」
「殺す…!?」
「へぇ? で、あっさりリヒトに捕まってるわけか」
「ｯ!!」
「リト、変に挑発はやめろ!んでもって今のうちに頭冷やして来い!!」
「はいはい」
俺の指示に従ってリトは地上に降り、屋上を後にした
「待てｯ!!」
「カイ!サンナに頭から冷水ぶっかけろ!!」
「あっ、はい…!」
後を追いかけようと、俺の魔法に力技で押してくるサンナ
リトが居なくなったため雷の威力が落ちたのだ
そのため一刻も早くサンナを山菜に戻す必要がある
カイに頼み水魔法を使って山菜の頭に冷水をぶっかけた
「っ……あれ…?私…どうしてここに……」
頭から冷水を被った山菜は現在の世界に戻ってきたようで、目をパチパチさせていた
「ｸｼｭﾝｯ」
「これ着ろよ」
目を覚まさせるためとは言え、頭から水を被った山菜は全身びしょ濡れだ
俺のブレザーを肩に羽織らせる
「あとで着替えておけよ?」
「あ、うん…ありがとう」
そして山菜は特に話を聞くことも無く、教室へ戻って行った
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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倉狩莉緒菜(プロフ) - Vermutさん» コメありがとうございます!!コメがもらえてとてもうれしいです!!!更新頑張ります!!! (2018年3月13日 16時) (
レス) id: cee2073a15 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - すっごく面白いですね！！更新楽しみにしてます！！ (2018年3月11日 18時) (レス) id: d3f0b80636 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：倉狩莉緒菜 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/futere/
作成日時：2018年3月10日 1時
