22歩目 ページ22
「この槍……見るからにやばいよね……入ってる魔力の量がおかしいよ……」
「単純な技術はさっきの剣に劣るが、付与された魔法の質が異常だ。」
2人とも見る目があるな。
おかしいかは知らないが、魔力量はそこらの槍よりかなり多いし(約40倍)、技術はヘパイストスの剣より遥かに下(それでも人間物じゃないけど)とはいえ、魔法の質はあちらよりも良い(異常)。
「もしかしてこの槍、マヤさんが作ったのか?」
「ああ。」
これは気に入った人間がいたら渡そうと思っていた物だ。
この2人は気に入ったし、極真の技の持ち主でもある。
この槍はカセンさんが持つべきだ。
「これはゲイボルグ。2億年前に作った不滅の槍だ。個人的に気に入ったので名前をつけた。」
「今、不滅の槍って聞こえたんだけど……」
そうだ。
ただエンチャントが上手く出来ただけの槍に、名前はつけない。
「この槍は壊れても何度でも再生する。それに、攻撃の威力分と相手の減った体力を吸収出来るから、持ち主も不滅だな。ついでに、私が仲間だと思う人が装備していて、その人が死んだ場合周りの魔物を消去して蘇生するように出来てる。君達は仲間だから蘇生対象だね。」
「今しれっとすごいこと言ったよね。」
「蘇生って普通の槍には付かないけど……今更だな。それより、体力が攻撃威力の2倍回復するのか。極真槍術持ちの私なら、半永久的に回復するな。だが、攻撃出来なくなったら死ぬのを待つのみか。」
うーん、惜しい。
「ずっと削り続ける……例えば毒攻撃ならずっと回復するし、吸収条件は自分が敵だと認識している奴の体力が減った場合だから、相手が転んで体力が減ったとしても回復するし、相手が遠方にいても相手の体力が減れば回復するよ。」
「もはやエンチャントの次元を超えてる気がするんだけど……」
「マヤさんはエンチャントの開発者だから、ありなのかな?」
「じゃあこれあげるよ。」
「「(この人に常識を求めるのが間違っていた。)」」
私は常識人だが。
「マヤさんがくれるというなら受けとるけど、タダという訳には行かないな。だが、この槍の価格に見合うだけの物はないし……」
いらないんだけど、人間に取っては異常だと思われるこの槍をタダで流すのは確かに考え物だな。
「報酬は、貸し一つでどうだ?」
世間的に非常に有名なダーインスレイヴとツテがあると便利だからな。
「うーん……じゃあそういう事にしよう。」
おっと、査定が終わったようだ。
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ネオン - めっちゃ面白いやないですか凄い (2021年9月23日 9時) (レス) @page43 id: 3ef83fb3a7 (このIDを非表示/違反報告)
黒百合(プロフ) - 吾里気» コメントありがとうございます。魔族なんてマヤ子の敵ではありません(σ・∀・)σゲッツ!! (2019年12月20日 7時) (レス) id: a567d07bc8 (このIDを非表示/違反報告)
吾絈(プロフ) - どうしてだろう、マヤちゃんに振り回される魔族が可愛く見えてきた……。めっちゃ面白いです!!更新頑張って下さい!応援してます!(^ω^) (2019年12月16日 1時) (レス) id: 1c773c6c8f (このIDを非表示/違反報告)
白山風露(プロフ) - びょうさん» 御指摘有難う御座います。少しでもこの作品を読んで下さる皆様の御期待に応えられるよう頑張りますね。 (2019年11月28日 13時) (レス) id: e503aa1548 (このIDを非表示/違反報告)
びょう(プロフ) - なろうあるあるとか、小説の書き方をお勉強なさったほうが良いと思います。期待してます。 (2019年11月28日 3時) (レス) id: 0b0984a937 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒百合&白山風露 x他1人 | 作成日時:2019年9月20日 19時