異世界転移した最強の地獄神〜捨てられたのでゴーイングマイウェイを貫きます〜

１６歩目 ページ16

｢依頼受注完了。なるべく倒しやすいモンスターが来れば良いんだけど。｣

受注完了報告はすべきだな。

｢待って、マヤさんにとって倒しやすいの基準って何？｣

｢ドラゴン。それ以下は雑魚だから金稼ぎと素材だよね。｣

｢やっぱり地獄神だった……｣

｢というかドラゴンが私達に取ってのスライムって、どんだけ強いの……｣

多分この世界のほとんどのドラゴンが同時に来ても余裕で倒せる位には。
あ、オリジンは別で。
流石に今の私だとちょっと苦労する。

｢ところでマヤさん、鎧は着ないの？｣

カセンさんがそう聞くのも無理はない。
今の私は、英字Tシャツ(めっちゃ大事)とスカートの上にロングジャケット、ショートブーツという超軽装だからだ。
武器だって愛剣アリベルとこの間買ったティルフィングしかない。

｢鎧？邪魔だから着ないよ。｣

しかし、もちろんただの服ではない。

私が自ら地獄で作り、私の魔術をエンチャントしているのだ。
今人間界にいる奴には誰にも傷付けられないだろうな。

「マヤさんならそもそも攻撃が当たらなそうだけど…やっぱり大丈夫なの？」

「うん。『完全防御』『外観変化』『無重力』をエンチャントしてるからね。」

「「トリプルエンチャントぉ!?!?」」

む、これくらい普通でしょ。

「全然普通じゃなーい！！！」

心の声が漏れてたか。

「まあ、この世界はエンチャント自体余り使わないようだからな。練習すれば、誰でも二重くらいは出来るだろうよ。」

それに、私はエンチャントの開発者だからな。

「出来る気がしません……。」

「弟子はいつでも募集中だ」

｢おい、お前ら！宴会中にそんな辛気臭い話すんなよ！｣

｢そうだそうだ！皆で飲もうぜ！｣



そう言って、冒険者達は夜が明けるまで宴を楽しんだのであった！



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※この世界の成人・飲酒可能年齢は15歳、ということにしておきます。又、マヤちゃんは一応
ウン千億歳です。
間違っても、良い子は真似しないでね！


白山風露より

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