ーDay7 Kaito.Miー ページ16
●準備期間
宮近「‥A、手加減してるよね？」
『そういうつもりじゃないけど、これはちゃかちゃんのソロコンだから‥』
宮近「そういう気遣いいらないから、全力で歌って欲しい」
Aが宮近の公演で行うのは、全力で宮近と一曲歌い合う事
しかし、宮近のソロコンで自分がしゃしゃり出るのを嫌ったAは歌声をセーブしてしまっていた
『私はこの一曲だけだけど、ちゃかちゃんはその前に何曲も歌ってるんだよ？終盤疲れてる所で私がガッツリ歌ったらバランス取れなくなっちゃう』
宮近「そうお客さんに見える事になったら、それは俺の力不足って事だよ」
『でもこれは商業。自己満足だけでは許されないって分かるよね？』
宮近「分かってる。でも俺も譲れない」
『‥‥‥一つ考えがある』
言うべきか迷っていたが、宮近のソロコンにかける覚悟を読み取ったAは、それに応えるために自身にも酷な一つの決断を下した
●本番
川島「ちゃかと同じ分だけ裏で歌ってから出るの！？」
『そしたらフェアな状態で歌い合えるでしょ？』
吉澤「そりゃそうだけど‥無茶な事思い付いたな」
『結構悩んだけど、ちゃかちゃんの気迫がスゴくてね』
Aが考えたのは、宮近が本番開始から歌う曲を同じように裏で歌ってから出番を迎えるという物だった
防音室で自分もステージにいるように声を張り上げて歌い、体力を宮近と同等に削っての本番
2人共ボルテージが最高潮に達した状態でのパフォーマンスは、練習の比ではない迫力を歌に乗せた
宮近「A、ありがと(ﾎﾟｿｯ)」
『こちらこそ、楽しかったよ(ﾎﾟｿｯ)」
一曲歌い終えてバックステージに戻ったAはフラフラだが、ステージ上の宮近は俄然力が入った様に次の曲を歌っている
『本当、本番だといつも以上の力を爆発させるね』
しめ「そうだね、だからちゃかがリーダーなんだよ」
『練習の数倍の圧が来たから焦った、でもお互い今出来る限界まで出来たと思う。今度はもっと曲数を増やして、ちゃかちゃんと歌いたいな』
宮近の切磋琢磨の末に作り上げた一曲はAだけでは辿り着けない何かを彼女に見せたようだ
何故なら疲れているはずなのに、心はとても晴れやかだったのだから‥
『楽しかったな、七日間。あー、私も早くライブしたい！！』
7人それぞれと作った舞台はAにも大きな刺激を与えた
熱い気持ちを早く次の曲にぶつけたいと、武者震いをさせるほどに‥‥
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弥生(プロフ) - 弓道ちゃん♪さん» コメントありがとうございます、めちゃめちゃ嬉しいです((o(^∇^)o)) (2020年12月10日 21時) (
レス) id: 29c66ca375 (このIDを非表示/違反報告)
弓道ちゃん♪(プロフ) - 大好きな作品なので更新待ってます！！頑張ってください!! (2020年12月10日 21時) (レス) id: cdb52c6ff0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：dark35
| 作成日時：2020年11月19日 23時
