もう一つの“S”な彼女④ (ページ5)

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と言ってもできる事もないので、10人がスマホ画面を上にした状態で床に座り、ダラダラと過ごす

すると、阿部が思い出したかのように口を開いた

阿部「そう言えば、この部屋ってさ‥‥」

なべこじ「ヒィッ！！」

深澤「この部屋、何かあったっけ‥？」

佐久間(無言ですごい勢いで首とスマホを横に振る)

『‥‥‥な‥何？』

次の阿部の言葉を聞きたいような聞きたくないような、そんな緊張を抱きつつ9人が阿部に注目する

阿部「‥‥エアコンも切れたから暑くない？」

『エア‥コン？』

ｽﾉ8すず「『‥‥‥‥阿部(ちゃん)！！』」

阿部「ええ！？思った事を言っただけなのに」

佐久間「言い方よ！」

渡辺「本っ当に勘弁して、心臓出るかと思った」

向井「イヤや、もう今日怖い‥」

目黒「俺康二の家に泊まろうか？」

向井「めめー、ありがとう！！」

渡辺「舘さん、俺の家‥」

宮舘「はいはい。一回俺の家に寄ってくれる？インコにエサあげたいから」

あべすず「『ゆり組のお泊まり！？』」

佐久間「強火ゆり組担が発動したww」

『うわ、見たい。でも邪魔しちゃいけないよね、報告待ってるから！』

宮舘「何を報告するのさ(笑)」

こんな話をしている間に停電は解消され、風も予定よりは早く落ち着いてきた

深澤「大分風の音も静かになったし、帰るか」

ｽﾉ8すず「『はーい、お疲れ様でしたー』」

岩本「先にラウールの家に行くからな」

ラウ「お願いします」

『ふぁ～‥‥』

後部座席に乗り込むなりあくびが止まらなくなるA
その様子を見ていたラウールにまで、あくびはうつったようで

ラウ「Aちゃん、眠い？ふぁ‥‥。あ、でも僕も急に眠いかも」

岩本「気付かない内に気を張ってたんだろ。着いたら起こしてやるから、２人共寝てな」

岩本の言葉に安心したのか、数分後には肩を寄せあってグッスリ眠っていた

岩本「ふは。姉弟だな、もう。」

大変な１日になってしまったが、Aとラウールの姿を見てホッコリとした気持ちになった岩本パパだった