もう一つの“S”な彼女③ (ページ14)

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ーlionー

ｶﾒﾗﾏﾝ「このブランケットに２人でくるまってみて」

樹「すげー、このブランケット」

『ヤバ、ふわふわのサラッサラなんだけど！』

樹「超手触り良い、これ絶対高いやつ！」

2人が使っているブランケットは王室御用達メーカーの最高級品だったりする

『さすがライオン、王者の風格を出すために製作さんも凄いものを用意してくださった‥』

樹「絶対汚しちゃいけないプレッシャーとブランケットの肌触りで眠くなってきたので板挟みになってます」

『私も同じ事考えてた』

ｶﾒﾗﾏﾝ「ちょっと座ってるのだとイメージと違うから寝転んでー」

樹「もはや寝かせにきてる！？」

『ゆ‥床に置いちゃって大丈夫なんですか、このブランケット‥』

若干持つ手が震えながら床に寝転び、上からブランケットをかけてみる

『ダメだ、全身でこのブランケットを感じてしまうのは良くないよ』

樹「ヤバいヤバい、寝る以外の選択肢がなくなっていく」

『本当に寝ちゃう。樹、しりとりしよう！負けた方が言うことを聞く。はい、リンゴ！』

樹「ゴリラ！絶対だな、拒否権ナシな。モラルと法律にさえ触れなければOKな」

『ラジオ！おっと嫌な予感がするけど自分が言い出したから仕方ない』

樹「オットセイ！」

眠気に抗うために超ハイテンションで罰ゲームをかけた全力しりとりを進める2人
そのかいあってか、野生の鋭さが伝わる写真が撮れたらしい

ーbatー

『私はゴス衣装で‥きょもは吸血鬼？』

京本「コウモリだからね。見て、付けキバ」

『すごい、映画のキャラクターでいそう』

ｶﾒﾗﾏﾝ「まずは普通に背中合わせのショットからいこう」

『今、まずは普通にって言ってた』

京本「普通じゃない何かがこの後あるのかな」

ｶﾒﾗﾏﾝ「次は京本さんがAさんの首を噛んでいる風に」

京本「そういう事か。A、首見えるようにボタン外して良い？」

『自分でやるよ(笑)』

京本「こんな感じですか？」

ｶﾒﾗﾏﾝ「OK、何枚か撮ります」

表情や角度を変えて撮影を進める内に、京本が役に入り込んでいたようで‥

『きょも、噛んでる！マジで噛んでる！』

京本「はっ、無意識だった」

『めっちゃ入り込んでたもんね、ゾクッとした』

京本「だんだんAの血って美味しいのかなって思えてきちゃって」

『‥‥冗談‥だよね？』

京本「坊っちゃん冗談言わないよ」

『冗談って言ってよぉー！』

もちろんガチ噛みの写真が採用されました