友情×真面目×元カノ【紫】

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side‥fk


深澤「A‥‥？」





夢を見た

喧嘩別れのような形で終わってしまった

後から大事な恋だと気付いたAとの思い出



俺もイキってた頃で、いわゆる普通の会社員だったAとはお金や時間の使い方ですれ違いがあって、それが爆発したのが別れの最終的な原因










『辰哉は華やかで特別な仕事してるけど、それはたくさんの普通の仕事してる人に支えられてるって知った方が良い。じゃないとどこかで綻びが出てきちゃうよ』

深澤「はっ？」





仕事関係の口出しされんの、マジでウザい

言われなくても俺はAよりずっと前から働いてるし、分かってんだよ





『私は辰哉の仕事の大変さが分からないし、そっちも普通の会社員の苦労なんて分からない。分かる気もないだろうし』

深澤「うっさ‥」





そうだよ

俺がやってるのは、Aの仕事とは世界が全然違う





『あと、私以外の女の人と頻繁に会ってるの知ってる。そういうのも嫌だった』

深澤「仕事の付き合いもあるんだよ」





これは半分は嘘

小姑みたいなAが鬱陶しくて、ホイホイ言う事聞いてくれる子を側に置いときたかった





『分かってる。でも‥』

深澤「はぁー。つまり何が言いたいわけ？」

『別れよ、辰哉も同じ事思ってるでしょ？』

深澤「あぁ、思ってたよ」

『うん‥。私‥疲れちゃった。今までありがと』

深澤「ん」





これで小言を言われなくなると思うと、いっそせいせいする










そう思ってた過去の自分は、何て愚かだったんだろう

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