家×指輪×倦怠期【青】

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side‥you


私が泣いて腫れた目蓋を冷やしている間に、翔太がご飯を温めなおしてくれた

なんと、目玉焼きも翔太が作ってくれた





渡辺「出来た！ちょっと崩れたけど‥」

『どうせ崩して食べるんだから良いの』





自分で作ったんなら崩れたらガッカリだけど、翔太が作ったんなら目玉焼きというものが出来ただけで褒めてしまう

あぁ、また宮舘さんに“翔太に甘い”って言われるんだろうな‥





渡辺「ん？今、涼太の事考えた？」

『え、何で？』

渡辺「そんな気配がした」

『気のせい気のせい。いただきまーす』





怖い‥、ゆり組の絆舐めてた





渡辺「うわっ、ハンバーグ美味っ！」

『良かった。んー、目玉焼きと絡めて食べるの美味しい』

渡辺「ね、後でブラウス着て見せてよ。全部」

『全部？』

渡辺「全部。俺が一番に見たいから」

『ふふ、分かった』





食後に翔太からもらったブラウスに袖を通してみる

どれも上質で、自然と背筋が伸びるような気分





渡辺「ん、俺の目に狂いはなかった」

『本当にありがとう、大事にするね。でも、多分ヘビロテするから‥』

渡辺「ダメになったらまた買ってやるから、存分に使えば良いよ。うん、アイシャドウも良い色」

『少し雰囲気変わる？』

渡辺「うん、良い女になった。ちょっと心配なくらい」

『えー、何でよ？』

渡辺「思ってた以上に綺麗になりすぎて、職場で誰かに言い寄られないか心配‥」





え、シュン‥てして可愛い





『心配しないで。翔太に包まれてる気分の時に、他の人が入ってくる余地なんてないんだから』

渡辺「そっか、それもそうだよな」





すぐにニコニコに戻って、ブラウスのリボンタイを弄ってくる

クルクル表情が変わって、あぁ‥これが翔太だよね



こういうのを再確認する事で、翔太のところに戻ってきたんだって実感する

プレゼント、大事にしよう

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