家×指輪×倦怠期【青】

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side‥you


変装してるつもりなんだろうけど、ただならぬオーラが隠しきれてない人が会社の前にいる‥

しかも目があっちゃってる、怖い‥‥





宮舘「Aさん？」

『その声‥‥、宮舘さん‥ですか？』





電話で聞いた声だ‥

良かったー、怖い人じゃなかった！



で、声聞いて安心したと同時にバッと周りを確認した

でも、翔太はいないっぽい





宮舘「１人で来ました。お話し、良いですか？」

『‥‥翔太に会わなくて良いのなら』









連れてこられたのは芸能人も来るらしい、個室完備のレストランだった





『どうして私があそこで働いてるの分かったんですか？言いませんでしたよね？』

宮舘「俺、実は超能力あるんです」

『‥‥‥へっ？』

宮舘「嘘です」





なんと‥表情一つ変えずに‥‥





『ふふっ、あははっ！何ですか、それ』

宮舘「少しリラックスしてもらえました？」

『ええ。あー可笑しい！』

宮舘「先日の電話から、メンバーの阿部が推理を。最終的には、翔太がAさんが本社に行く事をずっと希望してたと言ったので、そこに当たりをつけました」

『あー‥、迂闊でした。で、ご用件は？』

宮舘「翔太の事、嫌いになりました？」

『いえいえ、頑張ってもらいたいと思ってます。これからも応援しますよ』

宮舘「そうじゃなくて、彼氏としての」

『‥‥‥嫌いじゃないです』





嫌いだと思えたら、一番楽だったのに





宮舘「元に戻れる可能性はありますか？」

『どうでしょう‥。少し‥疲れてしまって‥‥』

宮舘「情に訴えかけるのは狡いですが‥。翔太、すごくやつれてきています、身体も休められなくなっているようで‥‥」

『私はずっと寂しく思ってましたし、憔悴もしました。でも気づいてもらえなかった、助けてもらえなかった。だから1人で乗り切りました。それを、たった数日で限界と言われても‥』

宮舘「Aさんは強いんですね」

『強くなったんです。私をこういう風にしたのは翔太ですよ』

宮舘「分かりました、今日これ以上は言えませんね」

『そうしてもらえると有り難いです』

宮舘「ただ、俺の番号のブロックを外してもらえませんか？」

『何のために？』

宮舘「もしものために」





せっかく繋がりを絶ったのに

でも、私は宮舘さんの番号のブロックを解除した



これで終わるとは思えない

それなら、私がここでどう答えても、なるようにしかならないんだから

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