もう一つの“S”な彼女⑥ (ページ18)

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深澤「あ、そうだ。Aのある意味伝説のデビュー作のDVDがウチにあるぞ」

『ある意味伝説って‥‥“鈴蘭”？』

深澤「そうそう」

目黒「そんなタイトルの、Aの出演作にあったっけ？」

宮舘「色々あって、世に出る前にお蔵入りになっちゃったんだよね」

佐久間「主演の降板騒ぎとかが重なって、完成はしたけど封印になったんだっけ？」

『色々あったね、当時大騒ぎだった。それで何故か記念にって貰ったDVDを事務所で見たんだ』

佐久間「見た見た、それこそSixTONESとかトラジャも集まって」

宮舘「せっかくのAのデビュー作だったから、見れる人みんなで見ようってなって大会議室借りてね」

『恥ずかしかったわ‥。で、何でふっかはそのDVD持ってるの？』

深澤「この前滝沢君にダビングしてもらった」

向井「どんなストーリーなん？」

『ん～、切ない系‥かな』

ラウ「見たい！」

深澤「じゃ、今日はDVD見にウチ泊まる？」

めめこじラウ「行く！」

その後の収録も問題なく終了し、帰りの車に乗ったメンバーは各々の家の近くで降ろされる
末っ子3人は本当に深澤の家に行くらしく、一緒に車を降りていった

4人が降りた後の車内では

阿部「ねぇ、さっきは言わなかったけど“鈴蘭”って‥‥」

渡辺「あー、やめて言わないで！思い出させないで！！」

岩本「切ないストーリーとか言って、お前さぁ‥‥」

『切ないのは切ないよ、誰も救われないラストだったもん』

阿部「そう、つまり正しくジャンルを言うと？」

『ゴリゴリのホラーだね。しかも私は悪霊役』

渡辺「俺はホント康二が可哀想だよ。あいつ泣くんじゃない？」

岩本「目黒もだよ、あの中では平気な方だけど怖がりだし」

阿部「ラウールも実はホラー苦手だったしね」

『しかも一緒に見るのがビビりなふっかでしょ、カオスだわ～』

渡辺「うーわ、悪い顔」

阿部「知らないよ、明日どんな目に遭っても」

『？？』

翌日もAはSnow Manと同じ仕事だったのだが、

『おはよー』

めめこじラウ「ヒッ‥‥」

挨拶をすると全力でAから距離を取ろうとする末っ子達

『うわーん、ひーくん！ラウ達が私を避けるー！』

岩本「昨日ちゃんとホラー映画だって説明しなかったAの自業自得」

しばらくの間、彼らはAに近寄ってくれなくなってしまった