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Aside
「どこに行くの？」
北斗「ついてきたらわかるよ。」
ファミレスを出た後。
私は、北斗とともに北斗が行きたい場所へと歩いていた。
気が付けば、ファミレスに数時間近くいた私たち。
思い出せば、昔からこうだった。
私と北斗は、なぜか話が終わることなくよく続いた。
そして、時間を忘れて喋ってしまうのだ。
私たちの、変わらない悪い癖だ。
昔と変わらない街並みを北斗と２人で歩く。
「……懐かしいね、」
北斗「だな。……Aは、もうこのあたりには住んでないの？」
「住んでないよ。ここから何駅か離れたとこに住んでる。」
北斗「そっか。」
歩き進めていると、ふいに北斗が立ち止まる。
北斗「……ここだよ。」
「……ここって……」
そこは、昔ながらの人気のない公園。
それでも、私たち２人にとっては思い出の深い公園だ。
私たちは、公園の中に入る。
私は一目散に、ブランコに駆け寄った。
ブランコに座ると、ギコギコとさびた音を鳴らしながらこぎ始める。
北斗は、その横の古いベンチに腰掛ける。
「……ここ、あれだよね。」
北斗「……おう。俺と、Aが告白した場所。」
懐かしそうに、遠くを見て言う北斗。
「もう……何年前だっけ、」
北斗「何年前だったかな……もう、すごい昔のことみたいな感じがする。」
「私も。たった、数年前の出来事なのにね。」
私がそう言うと、北斗は静かに頷いた。
そこで、初めて私たちの間に沈黙が訪れた。
聴こえるのは、ブランコのさびた音と遠くで鳴いているカラスの鳴き声。
北斗「……今日、さ。A、来てくれないと思ってたんだよね。」
北斗がポツリと言う。
「……来るよ。なんで？……喧嘩別れしたから？」
北斗「うん。あの時、相当怒ってたから。来てくれないだろうなって思ってた。」
「……馬鹿だね、北斗。あの頃と違って、私ね、ずいぶん大人になったよ。」
私がそう言って微笑んでみせると、北斗もつられたように少し口角をあげる。
北斗「……俺が、今日Aに話したかったこと。今、話すね。」
北斗「……俺ね……
・
・
・
結婚、するんだ。」
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みう(プロフ) - 最高でした！ (2023年3月22日 21時) (
レス) @page20 id: 09230ab844 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すのうHIINA | 作成日時：2023年2月2日 23時
