二人との生活 ページ3
その日から私は二人の部屋の居候となった。
名前はAと名付けられた。
何故その名前になったのかは分からない、、いきなりそう呼ばれるようになったから。
彼らは昼間はほとんど部屋にいなかった。
夜遅く帰ってきて「疲れた」と言いながらいつも私の相手をしてくれた。
二人とも優しい人間だった。
私は安心してここに住み始めた。
私は絶対に粗相はしなかった。
ちゃんと言われた通りの所でしかしなかった。
躾けようと意気込んでいたチャンミンは拍子抜けしたようだ。
私はそんなヘマをするような猫じゃないの。
その辺の猫と一緒にしないでね。
「A、賢いね。やっぱり僕の躾がいいのかな」
「違うよ。もともと頭がいいんだよ。なっ？A？」
「とにかく気品のある顔をしている。人間だったら本当に美人だったかも」
「だったかもじゃなくて美人なんだよ、なっ？A？」
「ユノヒョンはかなりの親バカだなあ」
「お前だって相当だよ。さっきから何回写真撮ってるんだ」
「だって仕事先でも見たいじゃないすか？Aの顔」
「あ、そうか！俺の分も撮っておいて！」
「自分でやりなさい」
夜中になると私はその日の気分で二つのドアのどちらかを選んだ。
「にゃあ」と一声鳴くと必ずそのドアは開いた。
「今夜はこっちですか？待ってたよ」
ユノはニコニコと笑って私をベッドの中に招き入れた。
私はいつものように彼の横に潜り込む。
「昨日はチャンミンの方に行っちゃったから寂しかったよ」
私は懐かしいその体温に包み込まれる。
安心感で胸の辺りがホヤホヤとしてくる。
ユノもチャンミンもベッドの中では毛皮を脱いでいた。
猫は毛皮を脱ぐことが出来ない。
私は人間のそれが面白くていつも肉球で確かめた。
つるつる、、不思議な感触。
そうやって触っていると、ユノはモゾモゾと体を動かした。
「こら！くすぐったいぞ♪」
「にゃお、、(ゴメン)」
お返しなのか、ユノは私のお腹を撫で始めた。
人間の指で撫でられるってどうしてこうも気持ちがいいのだろう。
夢心地でウットリしていると耳元で優しくユノが囁く。
「Aと一緒に眠ると本当によく眠れるよ。おやすみ」
おやすみなさい
この部屋にきてから数ヶ月が経った。
二人のお陰で沢山食べられるようになった私はやっと普通の体になった。
そんな私をチャンミンは微笑みながら見つめた。
「ますます美人になったね。惚れちゃいそうだ」
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haruharu(プロフ) - 皆様！ただいま第２章を更新いたしました！！上の（続編を見る）からお入りくださいませ♪♪ (2013年7月15日 0時) (
レス) id: ab3a81feda (このIDを非表示/違反報告)
haruharu(プロフ) - るぅさん！チャミ応援団になって下さいませ♪敵はかなり手ごわいですから♪ (2013年7月14日 23時) (レス) id: ab3a81feda (このIDを非表示/違反報告)
haruharu(プロフ) - gongさん！盛り上がったところでブチ切ってホントに申し訳ないです（汗）これに懲りずにこれからもよろしくお願いします♪ (2013年7月14日 23時) (レス) id: ab3a81feda (このIDを非表示/違反報告)
haruharu(プロフ) - izumさん！見つけていただき、ありがとうございます♪これからの展開も不思議な感じかな？また是非読んでくださいね♪ (2013年7月14日 23時) (レス) id: ab3a81feda (このIDを非表示/違反報告)
haruharu(プロフ) - パープルライオンさん！あ〜〜ホントにごめんなさいね（汗）次の章はあの方が炸裂予定です（笑）もちろんチャミにも頑張ってもらいますよ♪ (2013年7月14日 23時) (レス) id: ab3a81feda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haruharu
| 作成日時：2013年6月19日 23時
