雨の降る夜 ページ1
出会いは夜。だれもいないアスファルトの道の上。
どしゃ降りの雨の中 私は行くあてもなくて、ただずっとそこらを歩き回っていた。
「おなか空いた、、ここはどこなんだろう、、」途方にくれて、階段に座り込んだ。
「ママ、、おなかが空いたよ、、！！」
何度も大声を出したけど、、聞こえるのは雨の音だけ。
「ママ、、ママ、、」
雨にずっと当たっていたから体が冷えてきた。自分でも目がかすむのが分かる。
「駄目だ、、」目を閉じて思った。私、このまま死ぬのかな。
いきなり目の前が明るくなった。
、、と思ったらすぐに消えた。通りすぎる車。ブレーキ音。
足音が聞こえてきたと思ったら、私は不意に抱き上げられた。
「、、どうしたの？」
私は警戒する事も出来ず、その人間に声を振り絞って言った。
「お腹が空いた、、何か食べさせて」
「体が冷えてしまっているな、、おいで」
私はその人間の上着の懐に入れられた。ほんわりと暖かい温度に包まれる。
この人間は信用出来るんだろうか、、
そう思いながらもその暖かさに心が癒されているのを感じた。
この後嫌な事をされてもいいや。
今はとにかく暖かくて、、とても幸せだから。
その人間の部屋らしき所で 全身をタオルで拭かれた。
体をゴシゴシされるのは気分が悪い。
私は嫌がって必死で抵抗した。
「ちょっと！やりにくいからジッとして！！」
「もう乾いてるよ！！それよりお腹空いた！！」
私がイライラして大声で叫ぶと、手が止まった。
「そんなに怒るなよ。分かったよ、、腹が減ってるんだろ？」
そう言って立ち上がり、人間は私の前に皿を置いた。
たっぷりと注がれる白い液体に 私の目は釘付けになった。
そして次の瞬間、その皿の中に顔を入れて食らいついた。
「うわ、、すげーな」
クスクスと笑う声。何言ってるんだ、こっちは死ぬ所だったんだぞ。
「ずいぶんと濡れてたね、ずっとあんな所にいたの？」
私はそれに答える事も出来ず、
満腹になったお腹を上に向けて寝転んだ。
「あはは！お腹がまん丸になってるよ。お腹一杯になって良かった」
やっと彼の顔をまじまじと見つめた。
優しい眼差しの彼は私のお腹を摩りながら言った。
「もし君が良かったらここに住んでもいいよ。餌くらいなら毎日あげられる」
「、、、、」
「僕は結構君が気に入った。ここに住みなよ。ね？子猫ちゃん！！」
「、、にゃあ、、、」
「チャンミンもきっと君を気に入ってくれるよ」
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haruharu(プロフ) - 皆様！ただいま第２章を更新いたしました！！上の（続編を見る）からお入りくださいませ♪♪ (2013年7月15日 0時) (
レス) id: ab3a81feda (このIDを非表示/違反報告)
haruharu(プロフ) - るぅさん！チャミ応援団になって下さいませ♪敵はかなり手ごわいですから♪ (2013年7月14日 23時) (レス) id: ab3a81feda (このIDを非表示/違反報告)
haruharu(プロフ) - gongさん！盛り上がったところでブチ切ってホントに申し訳ないです（汗）これに懲りずにこれからもよろしくお願いします♪ (2013年7月14日 23時) (レス) id: ab3a81feda (このIDを非表示/違反報告)
haruharu(プロフ) - izumさん！見つけていただき、ありがとうございます♪これからの展開も不思議な感じかな？また是非読んでくださいね♪ (2013年7月14日 23時) (レス) id: ab3a81feda (このIDを非表示/違反報告)
haruharu(プロフ) - パープルライオンさん！あ〜〜ホントにごめんなさいね（汗）次の章はあの方が炸裂予定です（笑）もちろんチャミにも頑張ってもらいますよ♪ (2013年7月14日 23時) (レス) id: ab3a81feda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haruharu
| 作成日時：2013年6月19日 23時
