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ー25ー ページ26
ぴくりと震えた拳を見てハッとする。
絶対言いすぎた。こんな弱音吐いたって何の解決にもならないのに。
｢ごめん。俺言い過ぎちゃって、本当ごめん｣
｢阿部ちゃん｣
スラッと伸びたその腕が俺の手を包んだ。
恐る恐る顔を上げると怒気を含んだような表情じゃなくて、優しく笑った俺がよく知る可愛い康二が吹き出した。
｢俺、怒ってないで。あ、嘘嘘。ちょっと怒ったかも。
阿部ちゃんが自分のことバカにするからや。大事にせえ自分のこと｣
ギュッと痛いくらいに両手を握りしめられる。
｢それとな、これ一つ提案なんやけど聞いてくれへん？｣
｢今...？｣
｢今じゃないとイヤやの｣
俺の目にかかった前髪を康二の手がかき分けた。
ノーセットの少し丸まった髪の毛が分けられて身を乗り出した康二を至近距離でハッキリと捉えた。
｢あのさ、俺のこと、都合良い男にしてくれへん？｣
｢....は？｣
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dtab担 - お話とても大好きです！作者さんのペースでいいので更新待ってます！ (2022年9月17日 10時) (
レス) @page2 id: 2b0f5d8a84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵海 | 作成日時：2022年6月9日 2時
