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一瞬で頭が覚醒して目が覚める。体をあげようとすると腰から下に力が入らない。 諦めよう。
ぼやける視界の先には、俺と同じように泣き腫らした目をしている蓮がウトウトと眠たそうに瞬きしながら俺を見てた。
「え、あれ。俺もしかして飛んだ？」
『うん。ごめんね、やりすぎた』
「ううん。えっと、幸せだったよ」
『ふは、だったってやめてよ。これからも俺は亮平くんのこと幸せにしてあげたいんだけど』
そう言うとカッと頭に血が巡って来るの感じて思わず顔をシーツに填めた。
俺のベッドで俺の枕なのに、いつもより気持ちよく感じる。なんかの魔法かな。
「ん、今何時？」
『あー...夜中の4時』
「4時かあ」
大晦日ぶりの夜更かしだな。
もぞもぞと体を動かせば寝転がっているシーツが真新しいものになっている事に気がついた。
「ねえ、全部片してくれたの？」
驚いてそう聞くとうん、と当然のように頷きながら長い腕が俺の腰を抱き寄せた。
『やっとこうやって抱き締めながら寝られるね』
「ふふ、えぇ？いつもハグしてたじゃん」
『んー、そうなんだけど。なんて言うんだっけ、これ。こういう話する感じが好き』
「今の状況？あぁ、ピロートークね」
『ぴ...？それかも。やっぱ頭良いなあ』
そういえばずっと、顔を見るのが苦しくて俺の方から背中を向けてたっけ。無駄に早く家を出て仕事場に行ったり、俺から声をかけることも少なくしたり。
また目の奥が熱くなって俯いた。
『ねえ、俺のこと好きなんでしょ』
トン、と眉間の辺りに指が当てられて顔を上げるとその強気な言葉とは裏腹に優しい笑顔で無邪気にそう言う。
「好きだよ。やめて、小っ恥ずかしいこと言わせないでよ」
『いいじゃん。言うの我慢してたんだから。
俺もね、大好き。だから、何言われたって良いよ。むしろ、そうやって目の前で辛そうな顔されるのが悲しい』
あぁ、完敗完敗。
伝わらないと思ってた気持ちを全部受け止めて、その何倍も大きなお返しをくれるところとか、やっぱり俺には無いものばっか。
だから本当
「ねえ蓮」
『うん、なに？』
「俺と一緒に幸せになってね」
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かすみ。 - mmとabちゃんがお互いを想うからこそ生まれてしまったすれ違いを、メンバーの助けによりお互いの気持ちに気が付くことができたので、とても感動しました✨素敵な作品をありがとうございます☺️これからも頑張ってください、応援しています!! (2022年8月12日 23時) (
レス) @page14 id: 20fc716983 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵海 | 作成日時：2022年5月26日 16時
