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ザッと今までのことを少しずつ話した。握りしめた服の裾はテロテロに伸びていて、いつの間にか涙は止まっていた。
「うん、そう。つまり壮大な順番間違えをした訳ね。ふふ、、しくないな」
うんうん、と頷いて舘さんが考え込んだ。
そうだよね。俺らしくない、本当。いつもいつも何だかペースが乱れてあぁ、好きだなあって気持ちが頭の中いっぱいに広がっちゃう。
「ね、ちょっと待って、」
垂れた目をパチパチと瞬きながら翔太が右手で制した。
「つまりお前目黒に何も言わずそのまま出てきたわけ？」
「へ、何も言わずって...そりゃあ特には何も言ってないけど」
「めっちゃ不器用じゃん」
翔太には言われたくないんだけど。思わずムッとしてそうなの？って舘さんに視線を送ると高貴な笑顔で阿部のボキャブラリーはこういうとこでは使えないの？なんて言われて。
「ええ...なんか落ち込むんだけど」
「まずその難しく考えすぎる癖をもう少しどうにかしようね。大丈夫だよ」
そこが阿部のいいところだけどね、と白い手でグラスを傾けながら舘さんがそう言う。
俺はやっぱりどうしても気持ちで動ける人じゃなかったから、周りを気にしてこう動いたらどう影響があるか、そんなことを考えて。
だから、だからめめが羨ましくて仕方がなくて。好きの気持ちだけで俺も動けてたらな。今更何度も思ったことをもう一度繰り返し後悔する。
「まあ、さ。何かあったらまた俺と翔太のところにおいで」
「..俺も？」
ゆり組にお世話してもらえるなんて、俺幸せ。
そう言うと2人が同じような表情で困ったように笑った。
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かすみ。 - mmとabちゃんがお互いを想うからこそ生まれてしまったすれ違いを、メンバーの助けによりお互いの気持ちに気が付くことができたので、とても感動しました✨素敵な作品をありがとうございます☺️これからも頑張ってください、応援しています!! (2022年8月12日 23時) (
レス) @page14 id: 20fc716983 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵海 | 作成日時：2022年5月26日 16時
