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『あのね、こんな状況だけど僕嬉しいんだ。いつも君が、君達が僕達を守ってくれていたから今僕が君を守れることが何より嬉しいんだ』
「やめて」
聞きたくないと言うように君は首を横にふる
『守ると言っても、もう力は僕から離れてこの星の周りを回っているからこうやって話してても大丈夫なんだよ』
「ウンディーネ」
『本当に嬉しい、本当はもっともっと君と一緒にいたい、一緒に歩いたり手を繋いだり、笑いあっていたい』
「なら側にいて！離れないで！」
『できるならそうしたい、でも、もう限界も近いみたい』
身体中にヒビが入るのがわかる土人形みたいに、それが見えたのか綺麗な瞳が溢れそうなくらい大きく見開かれた
『僕達の身体は地球のゴールデンキングダムから創られ月のシルバーミレニアムの力により命を与えられた、今そのどちらも危機に瀕しているどちらかが失われればその瞬間、僕達は消滅する』
「そんな、そんなこと、どうして黙ってたの？！」
『ごめん、言わないとって思ってたんだけど、全部壊れちゃう気がして…君にあった日々が大切で、何より愛しくて、言えなかった。君が同情なんかで変わらないってわかってる、でも…自分がそう思わない自信がなかった、僕自身が見ない振りをしたかった』
ただの人形でいたかった、心なんか欲しくなかった、そしたら何にも望まないでいられたのに
『でもダメだった…もう、力の制御もできないんだ』
身体に残っていた微かな力が欠けたところから炎となって外へ溢れ出す、力の入らなくなった足はその場に膝をついた、支える腕はもうなくて結界におでこをあてて身体を支える
「…いや、いやよ」
『泣かせてばっかりでごめんね、君の笑顔が見たいのに僕が持っているもの全部あげられたらいいのにな…存在も命も生まれた意味も全部全部、君に…もし生まれ変わる事が出来るなら今度は人間になりたいな、こんなガラクタじゃなくて、君と同じ人間がいいな』
「ガラクタなんかじゃない、あなたは私の大切な人よ」
視界を揺らすこれはなんだろう？装置が起動する、あぁよかった
『忘れないで、破滅が連れてくるのは終焉だけじゃないってこと』
君が消える、僕も終わる、僕うまく笑えてたかな…
『ありがとう、君は僕の特別だった』
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Vacancy(プロフ) - みりんさん» いつもありがとうございます！ここからはかなりの難産ですが頑張ります (2021年4月17日 16時) (
レス) id: e3f2568b7e (このIDを非表示/違反報告)
Vacancy(プロフ) - ぽんさん» 申し訳ありません、外したつもりになっておりました、こちらの確認不足です、現在はサイトにより外されています。今後気をつけていきたいと思います。お知らせ下さりありがとうございます！ (2021年4月17日 16時) (レス) id: e3f2568b7e (このIDを非表示/違反報告)
みりん - もう3まできたのですね！いつも楽しみにしています！ (2021年4月17日 14時) (レス) id: f0c9643fb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Vacancy | 作成日時：2021年4月17日 2時
