Ｓ戦士をやめたい!?美奈子の悩み１ ページ10
神具夜 聖火、中学一年生、初めて心底助けてほしいと思った。こないだ人様の青春で盛り上がった罰なのだろうか……。
『はぁ…』
「聖火ちゃん」
ため息をついていると後ろから声をかけられた、振り向いた先には珍しく1人でいるはるかさん。
「どうしたんだい、ため息なんかついて、テストの点でも悪かったの？」
『違うです！ただちょっと…』
言えない、とても言えない、でもお姉ちゃんにも言えないし…テストの点が悪い方がまだマシです。
「そうだ時間あるなら、ちょっと付き合ってよ」
『？』
そういうとゲームセンターに案内され、その中のカーレースの台へ向かう。
「なかなかレコード更新できなくてさ、聖火ちゃんが応援してくれたら出来そうな気がするんだ」
『応援、それならお任せです！』
アクセルを踏み込みレースが始まる、後ろから画面を覗き込む。そう言えば昔お姉ちゃんがはるかさんはモーターレースのプロになるのが夢だったって聞いた、もう過去形になってしまった夢、だけど
『(サーキット、連れて行ってあげたいな)』
「！」
どんどんスピードが上がる、350…60…80…400…… ゴール！
『やった！すごいです！新記録ですよはるかさん！』
「聖火ちゃん、今」
『？、あ！』
いつの間にかはるかさんの両肩に手を置いていた事と、前のめりになっていたから振り返ったはるかさんと思ったより距離が近いことに驚いてものすごい勢いで後ろに下がった、
『あわわわすみません夢中になっちゃってて』
キョトンとしたはるかさんがクスリと笑って私の応援のおかげだって言ってくれた、それが嬉しかった。
「さて、僕のお願いを聞いてくれたお礼に今度は聖火ちゃんのお願いを聞こうかな？」
『へ？』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「(あの時、聖火ちゃんが肩に触れた時、目の前がサーキットみたいに見えた、風の匂いも、この子は一体…)」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 30人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Vacancy(プロフ) - みりんさん» ありがとうございます！この話はずっと昔から書きたいと思っていたものなので楽しんでいただけてとても嬉しいです、構成が難しい話もありますが完結できるよう頑張ります！ (2021年4月13日 20時) (
レス) id: e3f2568b7e (このIDを非表示/違反報告)
みりん - ハイペースの更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています！ (2021年4月13日 19時) (レス) id: f0c9643fb2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Vacancy | 作成日時：2021年4月4日 18時
