衝撃の刻！明かされた互いの正体１ ページ44
夏休みも終わり学生生活が戻って来た、夏休みの課題も無事終わり少しはのんびりできるかと思ったけど、どうやらそうでもないらしい、今僕は目の前にある進路調査票と書かれた紙を面倒臭いと言う気持ちを前面に出し睨みつけている、来週提出とか無理だ
『僕たちまだ1年生なのになんで進路とか書かなきゃいけないの？』
「思ってることダダ漏れだぞ」
「興味のあることや将来の夢だっていいのよ」
中学の時それ書いて怒られたと言えばはるかになに書いたんだと呆れられた
「そういえば燐火の夢ってなんなんだ？モデルを続けることか？」
モデル、それも辞める予定はないけど僕の夢は別にある
『僕の夢はねぇ、みちるのリサイタル独り占めすること』
「私の？」
『うん、みちるが僕をコーディネートするんだよ、頭のてっぺんから爪先までぜーんぶ、みちるの為だけに着飾る僕にみちるはヴァイオリンを弾くの、それってすごく幸せだと思わない？』
ねぇ、いいでしょ？と笑う僕に「そんなの今すぐにでも出来るんじゃないか？」ってはるかは言うけど今すぐじゃなくてもっと大人になってからがいいって反論する
『それからねぇ』
「まだあるのか？」
『しわくちゃのおばあちゃんになっても2人と一緒にいたい』
そう言った僕の手を握りながら「私たちもよ」と言ってくれた、嬉しい
『約束だよ』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
放課後、いつものように眠ってしまった燐火を見ながらさっき言っていた夢を思い出す。
「すぐにだって叶えてあげるのに」
そう言ってほっぺたを突くと少しむずっと反応したのが面白くてつい笑ってしまう
あの日はるかが言おうとした事を私も思ったことがない訳じゃない、でも考えないようにしていた、もしこの子がなんて…
マイペースでのんびりしてて、どこか抜けてるのにしっかりする時はする子で、人の気持ちに敏感で、甘えん坊で子供っぽくて、脆いところもあって直ぐ感情が表に出る子で嘘が下手で、優しくて、最初は変な子って思っててのに、名前を呼ばれる度にあなたが愛しくなっていったの……お願い誰も私からこの子を奪わないで
『みちる』
名前を呼ばれてハッとする、けれど呼んだ本人はまだ夢の中で子供みたいに笑っている、どんな楽しい夢を見ているのかしらね、本当に人の気も知らないで
「遊んでないで起こせよ」
「あら残念」
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Vacancy(プロフ) - みりんさん» ありがとうございます！この話はずっと昔から書きたいと思っていたものなので楽しんでいただけてとても嬉しいです、構成が難しい話もありますが完結できるよう頑張ります！ (2021年4月13日 20時) (
レス) id: e3f2568b7e (このIDを非表示/違反報告)
みりん - ハイペースの更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています！ (2021年4月13日 19時) (レス) id: f0c9643fb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Vacancy | 作成日時：2021年4月4日 18時
