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ワルツが終わり、化粧室に行くと言った2人と別れて壁の花を演じることにした僕は聖火から長い説教をされていた、投げたのは悪かったけど結果オーライじゃダメだろうか？などと考えているといきなり会場が煙に覆われた、次々に周りの人が倒れていく、催眠効果か？横にいる聖火の体がぐらつきとっさに支える。
『聖火！まずい一旦外に出ないと』
近くの扉からバルコニーへ逃げると思ったより自分も煙を吸っていたのか体が重くなっていく、意識が遠くなる
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体が揺すられる感覚に目を覚ます。ぼやける視界の中に彼女がいた。
『他のみんなは？』
「無事よ」
『よかった』
腕の中で聖火が身動いで目を覚ました
『聖火、大丈夫？』
『なんとか』
僕たちの無事を確認すると「それじゃ」と風のようにいなくなった2人にもう少しゆっくりしていけばいいのにと思ってしまう。立ち上がるとパーティーが再開し始めたのか音楽が聞こえて来た。グランパと踊ると言って会場に戻って行った聖火にこっちはこっちで忙しないなと思った。
昔からこのバルコニーは僕のお気に入りだった。どうしてなのかあの頃はわからなかったけど今ならわかる、ここはあの場所に似ている、遥か昔僕が過ごしていた場所に、そこは一面のバラの花が咲いていた勉強を抜け出してずっとそのバラを見に行っていた
『懐かしいな』
「燐火」
名前を呼ばれて振り返るといつもの2人がいた
「素敵な場所ね」
『僕のお気に入りの場所なんだ』
バラをひと撫でして街明かりをみる
『僕この世界が好きだよ、みちるやはるかや聖火や皆んなが生きてる世界が…だってこんなに綺麗なんだもん、人柱にだってなれるよ』
大げさかな？と振り返ると2人は辛そうな顔をした、「タチが悪いぞ」とはるかに言われ素直に謝る。
『お姉ちゃん！』
『聖火、エドワーズはいいの？』
『そのグランパが呼んでるです』
また後でねと2人に言って呼びに来た聖火と一緒に会場へ戻る
「……みちる」
「言わないで！…それは絶対に言わないで」
「…すまない」
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Vacancy(プロフ) - みりんさん» ありがとうございます！この話はずっと昔から書きたいと思っていたものなので楽しんでいただけてとても嬉しいです、構成が難しい話もありますが完結できるよう頑張ります！ (2021年4月13日 20時) (
レス) id: e3f2568b7e (このIDを非表示/違反報告)
みりん - ハイペースの更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています！ (2021年4月13日 19時) (レス) id: f0c9643fb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Vacancy | 作成日時：2021年4月4日 18時
