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今夜のパーティーに来ていく服をみちるさんがもう着ないからと持って来てくれたドレスの中から選ぶことになった、正直どれも大人っぽくて私には似合わないと思うんだけど、次々ドレスを合わせてくるみちるさんが楽しそうなので何も言うまい…と思っていたら
「聖火ちゃんは、はるかのことどう思ってるの？」
『へ？！な、なんですか急に？』
と、唐突に聞いてくるものだから心臓に悪い
「なんとなく、前に聞いて来たじゃない”どうして燐火に甘いの”ってそれと同じ」
『同じですか？』
「同じよ、それで？」
なんかだいぶ違う気がするけど、みちるさんからしたら同じなのかな？
『そりゃぁ、はるかさんのことは好きです…でもはるかさんが私に構ってくれるのは私がお姉ちゃんの妹だからなんだろうなって思う時があって、そんな時みちるさん達が羨ましくなるです』
「どうして？」
選んでもらった服に着替えた私の裾を確認しながら問いかけてくるみちるさんの声は優しい
『私は誰から見ても子供で、どんなに背伸びしても追いつかなくて、だからいいなぁって』
「どうしていいなって思うの？」
『へ？』
「高校生だから？大人っぽく見えるから？それとも…」
ドレッサーの前に座り髪を整えられながらそれを考える
どうしていいなって思うんだろう？昔お姉ちゃんがみちるさんの話ばっかりしてた時のモヤモヤとは違う、あの時は子供だったな、みちるさんにヤキモチなんか…あれ？ヤキモチ……その言葉がストンとはまった
『…勘違いじゃないのかなって、こういうのよくわからないから、家は両親がいないからもしかしたらそっちとかただの憧れに似てるのかなって』
小さな石のついたネックレスを私の首元に飾りながらみちるさんが言う
「恋をするとね、毎日が輝いて見えるの、その人が笑ってくれるだけで、名前を呼んでくれるだけで嬉しくなる、気づいたら目で追っていて、他の誰かと話してると胸がチクチクするの、そんな気持ちになったことはある？」
そんなの気づいたらしょっちゅうあった
『……でも、変じゃない？』
大丈夫よと笑うみちるさんが仕上げにリップを塗る
「恋に年齢も性別も関係ないわ、私だって聖火ちゃんやはるかのことは好きだけど、燐火への好きはもっと特別だもの」
『……顔だけですよ』
「いいの」
そう2人で笑いあってクローゼットを閉じる
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Vacancy(プロフ) - みりんさん» ありがとうございます！この話はずっと昔から書きたいと思っていたものなので楽しんでいただけてとても嬉しいです、構成が難しい話もありますが完結できるよう頑張ります！ (2021年4月13日 20時) (
レス) id: e3f2568b7e (このIDを非表示/違反報告)
みりん - ハイペースの更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています！ (2021年4月13日 19時) (レス) id: f0c9643fb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Vacancy | 作成日時：2021年4月4日 18時
