やって来たちっちゃな美少女戦士１ ページ19
『十番祭り？』
『うん！今夜神社の近くでお祭りがあるんです！ねー良いでしょ？行こう行こう！』
帰ってきて早々ひっついてくるから何事かと思ったら、今夜行われるお祭りに一緒に行こうという珍しい妹からのお誘い。昔からお祭り好きだもんな…で、僕を誘うのはお財布代わりなんだろうなと思いながらも僕自身このお願いに弱い。
『いいよ』
『やったー！浴衣持ってくるですー！』
今持ってる受話器の向こうにはるかがいるって知ったらどうなるか怖くて言えない。
『何笑ってるの？』
ー「別に、それじゃ後で」ー
掛けてきたのは向こうなのに要件もそこそこに切られた、なんだったんだろう？
『ん？後で？』
『お姉ちゃんこっちとこっちどっちがいい？』
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祭囃子に色とりどりの提灯、出店も多く並んでいてこの場でしか味わえない雰囲気に周りが浮き足立つ気持ちもわかる
『思ったより賑わってるね』
『早く早く！私わたあめとチョコバナナと焼きそばとラムネとそれからそれから』
『はいはい』
普段は節約だどうの言ってるくせにこういう時は出費に積極的だ、進んでいくと出店を進んでいくと「きんぎょ〜きんぎょ〜」と声がした、近づいていくと
『月野ちゃん？』
「へ？えーっと」
『こんばんわです』
「聖火ちゃん、ってことは…燐火さん？！」
「「「えーーー！！」」」
あぁそう言えば虫除けに今回は男装してたんだった、こんなに驚かれるとは、メイクさんに色々聞いといてよかった。サラシがきついのがあれだけど…、横を見たら聖火はすでに水野ちゃんにべったりだし、最近姉としての立場が危うい気がする。
「どうしたんですかその格好？」
『虫除け、年頃の妹を持つと色々心配になるんだ、驚いた？』
「驚いたなんてもんじゃないですよ」
「「うんうん」」
『亜美さん一緒に回りましょう』
「回りたいけど、今お仕事中だから、ごめんね」
『え〜』
「じゃあ僕が誘ってもいいかな？」
こちらのことをお構い無しに水野ちゃんを口説いてる妹に誰に似たんだろうと思っていると後ろから声がした。
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Vacancy(プロフ) - みりんさん» ありがとうございます！この話はずっと昔から書きたいと思っていたものなので楽しんでいただけてとても嬉しいです、構成が難しい話もありますが完結できるよう頑張ります！ (2021年4月13日 20時) (
レス) id: e3f2568b7e (このIDを非表示/違反報告)
みりん - ハイペースの更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています！ (2021年4月13日 19時) (レス) id: f0c9643fb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Vacancy | 作成日時：2021年4月4日 18時
