愛のロッド誕生！うさぎの新変身１ ページ8
日曜日、せっかくの休みだというのに燐火は妹の聖火に連れまわされていた。
『お姉ちゃん早く早く！！』
『聖火が早すぎるんだよ』
若い子の間で噂になっているという《アテナ郵便》、実はちゃんと存在する。
なぜならその配達員が僕と聖火だからだ。
どうなっているのかはわからないがある日家のポストに宛先不明の手紙が届いた。
贈り主の住所は書いてあるが肝心の宛先が名前しか書いていなかった、
もちろん僕や聖火どちらでもないし贈り主に覚えもない、けどそれを見た時に
「届けなければならい」そう2人で思った。
知らない人なのにどこに届ければいいのかは直ぐわかった、配達先は手紙が教えてくれた
変かもしれないが本当にそう思ったんだ。切手の代わりに近くにあったシールを貼って
その人のポストに入れた。
後から聞いた話によると喧嘩したまま転校した友達から手紙が届いて久しぶりに
連絡を取って無事に仲直りしたらしい。それを聖火に伝えるとうさぎみたいに飛び跳ねて喜んだ。
それを機に同じような手紙が届くようになった、その度に聖火が「早く届けよう」とせつくようになり
時間を見つけては配達するようになった。
今やそれがアテナ郵便と名前がつくものになるとは思わなかったけど、
今日も今日とてこうして配達に勤しんでいる。
『(昔は僕の方が早かったのになぁ)』
なんて思いながら最後の配達を終えた。
『今日はいつもより少なかったです』
『ちゃんと伝えられてる人が多いってことだと思うし、いいんじゃない』
『まぁそうですけど、あ！』
『？』
聖火の視線の先を見てみると子猫が何匹か廃墟の中に入って行くのが見えた
『まさかあそこが夢にまで見た猫の集会場！？』
『そんな夢見てたの？』
『確かめねばです！』
『え、ちょ、聖火』
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Vacancy(プロフ) - みりんさん» コメントありがとうございます。頑張ります！ (2021年3月27日 3時) (
レス) id: e3f2568b7e (このIDを非表示/違反報告)
みりん - 最近更新されている小説がないので嬉しいです。続き楽しみにしてます！ (2021年3月25日 11時) (レス) id: d6194d3cf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Vacancy | 作成日時：2021年3月25日 0時
