１地球崩壊の予感？謎の新戦士出現１ ページ5
いつもと変わらない朝、青い空も、吹く風も・・・けど何かが違う
胸騒ぎを感じながら少女は窓枠に腰掛ける。
『お姉ちゃん！朝ご飯できたって、もう！起きてるなら早く来るです！』
『おはよう聖火、ごめん、すぐ行く』
姉と呼ばれたのは「神具夜 燐火」無限学園高等部１年生。
モデルとして活躍し生計を立てられる程には有名だが当の本人は流れる水の様に掴み所がなくマイペースで素の彼女を知らない人が見たら一度は双子の姉妹か何かと考えるだろう。
その彼女を姉と呼ぶのは「神具夜 聖火」 無限学園中等部１年生。
マイペースな姉と違いかなりのしっかり者で生活能力ゼロの姉に変わり家事をこなす。
「アテナ郵便」という活動をしているらしいが詳しくは分かっていない。
『高校生になっても全然変わらないんだから』
『ちょっとは変わったよ、身長とか』
『見た目の話じゃないです！ほら早く食べないと遅刻するです！
私日直で今日先に行くから食器は水につけといてね、電気と戸締りは絶対忘れない様に！』
『はーい』
慌ただしく出て行った妹を見送り1人空を見上げる。
何も起こらなければいい、目を閉じ思い出すのは崩壊する赤い世界
あんなものはただの悪夢だと・・・
ーPipipipipi
鳴り響いたアラームに現実に引き戻され、慌てて椅子から立ち上がる。
このアラームが意味するのは家を出る５分前、マイペースな姉のために聖火が用意したものであった。
『さすがにやばい』
パジャマを脱ぎ捨て転げる様に制服に着替え寝癖もそこそこにだがしっかり朝ご飯は持って家を飛び出した
のだが、ドアを開けた先にいた人物を見て固まった、それは燐火がよく知る相手
天才レーサーと呼ばれる天王はるかと天才ヴァイオリニストと呼ばれる海王みちる
その2人がいたのだ。
だがその2人も燐火の姿を見て固まっていた、寝癖で跳ねた髪・かけ違いのボタン・固結びのネクタイ・ローファーとスニーカーで左右が違う靴・唯一ちゃんと着ているブレザー・慌てて口に突っ込んだのか膨らんで汚れた頬
「お前、少女漫画の主人公にでもなりたいのか？」
呆れながら言ったその一言に隣にいた少女、みちるは笑い出した。
『だってぇ〜、あ！』
「「？」」
『カバン忘れた』
もう限界だった、はるかとみちるは珍しく声をあげて笑い、その後不機嫌な燐火の世話を焼き
3人仲良く遅刻ギリギリではるかの運転する車で登校することになった。
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Vacancy(プロフ) - みりんさん» コメントありがとうございます。頑張ります！ (2021年3月27日 3時) (
レス) id: e3f2568b7e (このIDを非表示/違反報告)
みりん - 最近更新されている小説がないので嬉しいです。続き楽しみにしてます！ (2021年3月25日 11時) (レス) id: d6194d3cf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Vacancy | 作成日時：2021年3月25日 0時
