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2人を見るなりお姉ちゃんは駆け寄って抱きしめた。
『みちる！はるか！』
「燐火」
『よかった無事で』
「大げさだな」
『うん、だって大切だもん』
「ありがとう心配してくれて」
よかった本当に
『とりあえずお茶しませんか？』
「聖火ちゃん、よかった無事みたいだね」
『はい、お二人も無事で何よりです』
みちるさんに促され渋々離れたお姉ちゃんの顔はなかなか酷いものだった。
近くのカフェに入り2人から怪物はセーラー戦士がやっつけた事、けが人もなく優勝した2人は無事にモニュメントに点灯出来た事を聞いて安心した。
『何はともあれ無事に終わってよかったです』
「そういえば聖火ちゃんは誰を応援してたんだい？」
『優勝した2人です。うさぎさんのお友達なので』
「あらそうなの？」
そうなの？って言いながらいまだにぐずりながらケーキを食べている我が姉の面倒を見ているみちるさんに最早尊敬すら抱くです。
「なんだ僕たちの事は応援してくれてなかったんだ」
『本気の人は応援するです、でもはるかさん達はそうじゃないからしないです』
「どうして本気じゃないってわかるの？」
『内緒です。種明かししたらつまらないです』
「あら残念」
絶対思ってない。
「じゃあ一つだけ」
『？』
「聖火ちゃんはどんなプロポーズされたい？」
思いっきりむせた、オレンジジュースって器官に入ると痛いよね。
「はるか」
「ごめん、大丈夫？」
『ごほっけほっ大丈夫です、ただちょっと驚いたです』
こないだのファーストキス云々に続いて今度はこれか、だんだんハードルが上がってきてる気がする。
思い出すのは彼が彼女にしたプロポーズ、死んでもいいと言ったあの言葉。
『私は……守ってくれなくていいです、命をかけてくれなくていいです、最後に手を握っていてくれるなら、その言葉だけでいいです』
「…聖火ちゃん」
『は、恥ずかしいからやっぱり今の無しです！忘れてください！さ、先に失礼しますです！』
顔から火が出るくらい恥ずかしくなって全速力で家に帰った。お会計はお姉ちゃんに押し付けよう。
「かわいいな、純粋で」
『まだあげないよ？』
「まだって事はいつかはもらっていいのか？」
『(むす)』
「はるか、からかわないの」
「はいはい」
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Vacancy(プロフ) - みりんさん» コメントありがとうございます。頑張ります！ (2021年3月27日 3時) (
レス) id: e3f2568b7e (このIDを非表示/違反報告)
みりん - 最近更新されている小説がないので嬉しいです。続き楽しみにしてます！ (2021年3月25日 11時) (レス) id: d6194d3cf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Vacancy | 作成日時：2021年3月25日 0時
