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『さっき何話してたの？』
「何って？別になにも話してないさ」
はるかはいつもそうだ、聞かれたくないことは絶対に言わない。すごくモヤモヤする。抗議するように後ろからのしかかると重いと言われたけど知らないふりをする。
『また内緒話だ』
「内緒って？」
『だって教えてくれないから』
「なんだ、拗ねてるのか？」
『うん、拗ねてる』
なんだそれって笑われた。不服だ。
「そう言えば今日は仕事ないのか？」
『あるよ』
言われて思い出した、腕時計を確認すると思ったより時間がないことに気づいた。
『あと３０分後くらい』
「３０分後！？間に合うんですか？」
「場所は？」
『いつものEスタジオ』
「歩いて行ったんじゃ間に合わないわよ？」
「ったく、送ってやるから後ろ乗れよ」
『いいの？やったー！』
なんだか質問されてるうちにはるかに送ってもらえる事になった、はるかの後ろに乗るのは好きだ。
はるかのバイクや車で感じる風はみちるとは違う居心地の良さがある。
ヘルメットを借りてはるかの腰に手を回すとエンジンがかかる。
「またなお団子ちゃん」
『みちるまたね』
月野ちゃんが何か言っていた気がするけどエンジン音で掻き消されてよく聞こえなかった。
はるかのおかげで開始の10分前に着いた。お礼を言うと次はないと言われたけど、はるかはきっとまた助けてくれる。だからわかったとだけ返してスタジオに入った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あの子にも困ったものね」
「そう言えば、燐火さんってみちるさん達のお友達なんですよね？」
「燐火？・・・そうね、」
2人を見送ったあと不思議そうに尋ねられて、少し考えてから答えた。
「はるかがどう思っているかはわからないけれど、友達より大切かしら」
「友達より？」
「歩きながら話しましょうか」
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Vacancy(プロフ) - みりんさん» コメントありがとうございます。頑張ります！ (2021年3月27日 3時) (
レス) id: e3f2568b7e (このIDを非表示/違反報告)
みりん - 最近更新されている小説がないので嬉しいです。続き楽しみにしてます！ (2021年3月25日 11時) (レス) id: d6194d3cf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Vacancy | 作成日時：2021年3月25日 0時
