うさぎの憧れ！優美な天才みちる１ ページ18
のどかな昼下がり、というか放課後だけど、どうして日直というものがあるんだろう？それさえなければと考えていると見知ったお団子が二つ前を歩いていた、なんだか落ち込んでいるような感じがして声をかけた。
『どうしたの？』
「うわあ！って燐火さん」
リアクションは元気だ、でも目元が少し赤いのが気になる。
『こんにちは月野ちゃん』
「こんにちは」
『なんか元気ない？』
「え？いやそんなことは」
『ふーん』
前から思ってたけどこの子は誤魔化すのが下手だ、素直なんだろうな。聖火と少し似てる。
だからかはわからないけどなんだか放って置けなくてどうしようかと考えていると遠くで音が聞こえた。
『あ！ちょっと来て』
「へ？どこに？」
『いーからいーから』
「ええ？？」
手を引いて走り出す僕に戸惑いながらも付いて来る彼女のペースに合わせながら目的地へ向かう、少しずつ近くなる音に月野ちゃんも何か気づいたらしい
「この音」
『僕が元気になれる音』
着いた場所は小さなステージ、その上で音の元ヴァイオリンを奏でるのは僕の大切な人、海王みちる。
その前の特等席でレモンをボールみたいにしてるのが僕のもう一人の大切な人、天王はるか。
僕達に気づいたのかみちるがはるかに合図をする、月野ちゃんは目を輝かせながらみちるを見ていた。
「燐火といつかのお団子じゃないか」
「珍しい組み合わせね、どうかしたの？」
「いえ、あの、そんな風にヴァイオリンが弾けるなんてプリンセスじゃなかった、大人っぽくて憧れます！」
プリンセス？プリンセスか・・・確かにみちるはお姫様みたいに可愛くて綺麗だなと思っているとはるかが投げたレモンを器用にヴァイオリンのボディでバウンドさせながら演奏を始めた。この曲知ってる前に料理番組の曲だって言ったら笑われたから覚えてる。
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Vacancy(プロフ) - みりんさん» コメントありがとうございます。頑張ります！ (2021年3月27日 3時) (
レス) id: e3f2568b7e (このIDを非表示/違反報告)
みりん - 最近更新されている小説がないので嬉しいです。続き楽しみにしてます！ (2021年3月25日 11時) (レス) id: d6194d3cf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Vacancy | 作成日時：2021年3月25日 0時
