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貴方side
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"最低な事しちゃったから"
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そう言って私を抱きしめる力を強くした。
私は予想がつかない。
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悪い事なんてされた―…?
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A「でも…私、覚えが…」
魁斗「Aにじゃない、柚樹に…」
A「柚樹?」
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魁斗を私の首元でコクン、と頷いた。
でも二人ってそんな仲悪く見えないし…
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最低な事をしたようには見えなかったけどなぁ。
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魁斗「俺…柚樹の想い知ってたのに、意地悪しちゃったわ。」
A「柚樹の想いって?」
魁斗「…さぁ、それは本人に聞きなよ。」
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そう言うと魁斗は
涙を頬に伝わせてニコッ、と微笑んだ。
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魁斗「―…やっぱさ、自分の想いって大事にした方がいいと思うんだよな。」
A「え…ちょっと待って…話が…」
魁斗「だーかーらー!」
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魁斗は私の頬を思いっきりつねった。
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A「いひゃい…」
魁斗「お前の想い、もう一回アイツに伝えてこいって事!」
A「え…」
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私、告白したなんて言ったっけ?
それにもう一回なんて―…
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A「…無理だよ、振られてるんだもん。」
魁斗「知ってるっつーの、だから言ってんの。」
A「だから話が…」
魁斗「…それ、俺の所為だからさ。」
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魁斗「俺が嘘を吐かせてたから。」
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そう言って悲しげに微笑むと
私の背中をポンッ、と押した。
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A「魁斗―…っ…」
魁斗「アイツに本音吐かせてこいっ」
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―…よく解らない。
何が?本音って―…?
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でも、
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A「…っ…解った…!」
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それを望むのであれば、
私は―…その通りにする。
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というより―…
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魁斗「よしっ、それでこそA♪」
A「よく解らないんだけど(笑)」
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自分の為になるような気がしたんだ―…
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A「…でも…いってくるね!」
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だから、私は自分を信じて―…
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魁斗「行ってらっしゃい♪」
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もう一回貴方に想いを伝えるよ。
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ぽみ - 素敵すぎます泣 (1月4日 0時) (レス) @page32 id: cb82849890 (このIDを非表示/違反報告)
1:04−あずくん。(プロフ) - 魁斗くん推しです!可愛くて優しくて一途なとことか本当に大好きです>< あと、主人公と幼馴染みくんの絡みも、親友の妃里ちゃんも好きで好きでたまらないです。この作品大好きです!! (2021年8月6日 17時) (レス) id: 5224cda9d2 (このIDを非表示/違反報告)
無 - ああすっごいドキドキしました泣 (2021年2月23日 0時) (レス) id: cbb5fa2672 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - とっても面白かったです!バスケが得意とか、好きな人に似ててもの凄くキュンキュンしました! (2020年2月24日 14時) (レス) id: 08309c157f (このIDを非表示/違反報告)
〇〇(プロフ) - たまんねぇ (2020年2月24日 4時) (レス) id: 4c794107a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*琳檎* | 作成日時:2012年9月2日 13時